第6話あーあ言っちゃった
うーん、ヘルなぁ〜ブチギレてどっかに走って行っちゃったし。どーしよー
「ねぇ、今からどうすんの?ヘルを追いかける?」
「うん?そんなわけ無いじゃん。
あのクソバ、違った。上司がいなくなったし見回りでしょ?」
「おい、お前今クソババアって言おうとしただろ。」
「なんのことやら?」
「まぁ俺はヘルの所行って仲直りしてくる」
と言った瞬間、
「んんん?ルイスさーん?今ぁ、なんてぇぇ言いましたかぁ?あのぉ、クソババアのさァ
所にねぇ、行くってぇ聞こえたけどぉ?」
「ひっ、すいません!」
と土下座する。後やっぱクソババアって言ってるじゃん。
彼女は「よろしい!」と嬉しそうな顔をしている。
「やっぱ女の子の気持ちが分からない童貞君はダメだね〜」
「いや、俺童貞じゃねーよ!」
「は?ルイス誰と?」
やっべ、これまた地雷踏んだか?
「ねぇ?誰と?妄想だよね?悲しい童貞君の妄想だよね?」
…悲しい奴認定されている。
そんなにボロクソ言われたら俺のハートが...
でも今は勘違いされてる方がいいか。
「チッ、そーだよ!文句あっか!」
「あはは、やっぱりそうだ!童貞君かわいそー」
嘘なんだけどね、昨日やっちゃったんだけどね。と言うかテルってガチで二重人格なのか?めちゃ煽ってくるやん。性格大変化してもうてるやん。
「私が慰めてあげようか?」
とチラッと大きく膨らんだ2つの果実をこちらに向けてくる。
「そうゆう冗談はやめとけ。」
俺も少しはヤりたいなーって思ったけど、流石に2日連続はきつい。それに妹を見てるみたいだしそんなそそられないんだよな。
そんな俺の意図に気付くわけもなく、彼女は楽しそうな顔をしている。どんだけ俺が童貞だって事が嬉しいんだよ。
「ねぇねぇ」
「なんだ?」
「昨日も聞こうと思ってたたんだけど何でさ急にいつもより優しくなったりさ、逃げてばっかりで全然戦いなんて出来なかったのに急にどうしたの?」
「褒めるのは良いけど、ちょこちょこ貶してくるのやめて!」
俺は心に大ダメージを受ける。
しかし、俺もこれに関しては考えていたのだ。
俺がルイスでは無く、別の世界の人間だと言う事を。
まぁ、普通の小説とかだと言う事は少ないだろう。
しかし、彼女が俺じゃなくてルイスだと思って接してくる事になる。それはテルを騙す事になるのは嫌だった。
だからこそ今一番信頼できる彼女に俺は意を決して伝えることを決めていたのだ。
俺はルイスじゃなくて一条歩夢として接したいから。
「…理由を言うとしたら、ビックリするけど良いか?」
「いいよ。何言われてもビックリしないから」
スゥゥと息を吸い込んで覚悟を決める。
「実はな俺、ルイスじゃないんだよ。」
言ったぞ!っておいテルハテナマーク浮かべんな。
すると「?ナニイッテンノ?(^^)」
怖い怖い。まじで人格入れ替わった?
「正確には身体はルイスなんだけど中身は別の人間って感じなんだ。」
「それはホントなの?え、どゆこと?何でそうなるの?」
「落ち着いて聞いてくれ。
ちゃんと説明すると、俺はこことは違う別の世界で死んだ人間なんだ。そして、昨日この世界のルイスの中に入ったんだ。
それに俺がテル、君に会ったのは昨日が初めてになる。黙っててごめん。」
「そっか。」
テルはそれだけ言った
「でも前のルイスより優しいし。おもろいし今の君の方が良いかもね?」
これがちでハーレム行けんじゃね?見た感じ結構好感度高そうだし。
心の中で俺はガッツポーズした。
…調子乗ったらダメだな
よし無駄な事を考えるとその度に訓練のメニューを増やしてやる事にしよう。、
「うーん暇だなー」
と足をパタパタさせながら彼女はテントで待っていた。
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