第5話テルside、ヘルside
このをお話は本編にはほとんど関係ありません。読むのがめんどくさい場合は読み飛ばしてくれても大丈夫です。
このお話は昨日2人がテントから離れた所から始まる。
「明日どんな服で行こう…」
少尉になったら与えられる自分のテントの奥に仕舞い込んでいた服を引っ張り出す。
「ラフな感じで行こうかな…でもこっちもいいかも…」
と試行錯誤をし続け遂に翌日!
「よーし」
結局考えに考えた結果軍服にしたのだ。
この戦闘服は実際普通の服よりオーダーメイドがきく服のため、着方によっては結構オシャレなのだ。
「この服はまさに勝負服…!でもちゃんと分かるぐらいにさりげなく化粧して」
髪を整え、鏡を見る。
「これで完璧」
準備万端で部屋を出る。
近くにいた彼はおーいと手を振って私を呼ぶ。
「テントに迎えに来てくれなかった。マイナス3点」
「マジかよ、と言うか何点満点なんだよ。」
と笑っているのを見て私もクスッと笑ってしまう。
「今日、綺麗に化粧されて服も気合いを感じるぜ。」
とガッツポーズを決める。
「何それ馬鹿みたい。」
「テルって俺のことドMだと思ってない?」
「そんな事ないよ。逆に誰も見てないからって襲おうとしてるドSさんなんだから」
「その時々下ネタぶっ込んでくんのマジやめとけ?」
「私何を襲うなんて言ってないけど…一人で何妄想してたの?」
彼がふざけて怒ってその後2人で沢山笑う。
戦争の中こんな幸せな時間があることが嬉しいなって思ってたのに、思ってたのに…
ヘルとか言う害悪が割り込んできた。
歩いてる途中、茂みからヘル・カスタード
とか言うきしょい頭腐ってるクソババア上司が見回り中に邪魔してきた。
なんだよあんなフリフリした邪魔にしかならない服着てさ。しかもそれで尾行ですか?
男を歩く金としか思ってない奴の顔してさ。
何が任務だから、仕方なく?だよ。
キッショ死んどけ。
ここでヘルside!
「うーん、上官の指示で向かうんだし
ちゃんとした服着た方が良いのかなぁ?
いやでも2人きりで行くんだから可愛くしないと。それに昨日の返事も聞かなきゃだし」
と鏡の前で独り言を呟いて少し恥ずかしくなる。
「明日楽しみだなぁー」
そう言って目を閉じる
その楽しみが修羅場になるとは知らずに…
そして彼女が茂みから見つかる数分前まで戻る。
彼を見つけた私は声を掛けようと近づこうとすると部下のテルがいることに気づく。
「あいつ、へ〜?そうなんだ〜人が勇気出して告白したのにな〜その人の部下と楽しくデートですか〜」
確かにイラっとはしたがよく考えると、
任務は何故彼が変わったのか調べる事が
重要なのだ。別に不用意に接触する必要も
ない。
そう考えた私は茂みの奥から2人を覗く。
楽しそうに話しながら歩いてるのを見ると嫉妬してしまう。
「チッ、2人で乳繰り合いながら楽しく談笑ですか?そうですか、私は目にも止まらないんですね?こっちは歩きづらい服で歩いてんのに」
と2人について行こうとした時。
パキッと木の棒を踏んでしまい音が鳴る。
やばいバレる。咄嗟に隠れたがバレた様だ。
「誰だ、反応が無いのなら敵とみなしお前を殺す」
「敵だとしたら楽に死ねるとは思わない事だね。」
観念して私は外に出て事の経緯を伝える。
走って逃げてる時〜
私の部下うざ過ぎない?
何あいつ、私がやっとくから帰って明日の準備でもしとけですって?ふざけんじゃないわよ!そこは!私の!場所なの!お前が帰って明日の準備でもしとけ!
無駄にでかい乳付けてるからってイキってるんじゃないわよ!
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