第2話 うちの会社には変わった女性社員がいる。
「あーー、また金田さん心イケメンを製造して早速ポイしてるよ。」
「いや、今回のは高身長で見た目もレベル高いイケメンだって!」
「更に更に取引先の社長子息だよー。
これはお買い得でしょー。誰が行く??」
「やめときなって。結局捨てられイケメン共は金田さんを忘れられなくて誰とも付き合わないんだから。」
「「だよねー。」」
「試作部門の鈴木さんとか。」
「企画部門の本田さんとかもでしょ!」
「ほらっ、総務の今田さんもじゃん。」
「決まって『今も想っている人が居るのですみません。』だよね。」
「「そうそう。」」
「でそう断られるのをわかっていても、後を絶たないんだよね。」
「だってー、女性への対応本当にイケメン過ぎて惚れるの当たり前じゃん!」
「しかもそのイケメン達、仕事も出来るから将来有望ってきてる。」
「生産性の無いイケメンってのも罪だよねー。」
「いやいや、一番罪なのはイケメン製造機の方でしょ!」
「あぁ確かに!」
「ぽっちゃり系の男性陣それぞれ、金田さんに見合うよう心も身体も磨いて頑張るじゃん。
で、その努力が実って完璧男子になった途端に振られるんだよ。可哀想だわ。」
「『ごめんなさい、ぽっちゃり型内向的普メンが良いんです』だっけ?
特殊だよね。。」
「「うん、うん。」」
「でも、そのお陰でこの世にイケメンが増えてると思うと感謝したくはなるよねー。」
「確かに!」
「そう!そう!」
「「「でも金田美鈴。ホント罪な人だよねー。」」」
うちの会社には変わった女性社員がいる。
《通称》イケメン製造機、金田美鈴25歳。
彼女は今もこの世にイケメンを製造、輩出している。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます