第8話 五日間の成果

 俺がステータスに目覚めて五日経過した。この五日間、デイリーミッションをちゃんとクリアし、そこで貰ったステータスポイントを敏捷に振り、今では敏捷の値が25となり、全力で走れば陸上で日本一になれるくらいのスピードになった。


 しかも、デイリーミッションではSP5獲得出来たので、合計25SPでスキル『身体強化』を獲得した。『身体強化』は攻撃力、防御力、敏捷が一時的に上がるスキルでLv1で1,1倍もしてくれる。


 なので今の俺のステータスはこんな感じだ。


ステータス―――――――――――――


日野森 雄二ひのもり ゆうじ

レベル 1

生命力 15/15

魔 力 17/17

攻撃力 13

防御力 9

魔 攻 4

精神力 6

敏 捷 25

幸 運 28


・固有スキル

アナウンスLv1 コピーLv1


・スキル

絶隠Lv- 魔力変換Lv3 鑑定Lv2 探知Lv2 剣術Lv1 身体強化Lv1


・魔術


・装備

ただの私服〈一式〉


・SP 0


・現在のミッション表示


――――――――――――――――――


 魔力も『魔力変換』のお陰で増え、攻撃力と防御力、精神力が筋トレのお陰で少しだが上がった。


「なぁアスナ。俺のステータスってどれくらい強くなった思う?」


(現時点だと『身体強化』込みで武器を持ったなら最低級の魔物なら倒せそうですね)


「お、じゃあついに魔物デビューする?」


(そうですね。マスターの家には何か武器になる物がありますか?)


「えっと、包丁と木刀と、あとチェーンソーぐらいか」


(では木刀とチェーンソー、どちらかにしてください。私としてはチェーンソーがおすすめです。敵が切れるので)


「チェーンソーで戦うのはバ〇オの世界だけでいいよ。木刀がいい」


(そうですか。では最低級の魔物を今夜探しましょう。自転車で街を一周すれば一匹くらいいるはずです)


「大丈夫なのか?魔物がいるんだから別の人に取られるんじゃないのか?」


(その心配はございません。最低級の魔物なんてこの街にいる魔術師や能力者、陰陽師の人たちはあまり興味を示しません。利益があんまり無いからです)


「利益って、魔物を倒したら強くなる以外何かあるのか?」


(そう言えば言ってませんでしたね。魔物は素材になります。魔物の死体はその場に残るので、体内にある魔石や有効になりそうな素材を集めます。その素材を使って魔術師は魔道具を、能力者はアビリティツールを、陰陽師は札や依代などを作ります。なので道具を作る際は最低級だとあまり意味がありません。せめて、低級からではないと意味がありません。)


「へぇ~、そうなのか。てか、陰陽師の人たちの道具って魔物から作られていたのか。魔術師や能力者はそういうイメージが湧くけど、陰陽師は湧かないな」


(いえ、陰陽師の方たちの道具は基本自身の霊力で作って魔物や妖怪や霊と戦いますが、魔物の物と併合して使うと強さが増します。一種の術ではありますが、魔石を使って一時的に魔物を呼びだすことが出来ます。この術は強力ですが使うと魔石が壊れますのであまり使う人は居ませんが)


「ちょっと待って、この世界って魔物以外にも妖怪や幽霊っていたのか!?」


(いますよ普通に。無害な幽霊や妖怪は歩いているとそこら辺にいます。けどマスターは霊感が無さすぎるので気づきませんが。というより、陰陽師の仕事は妖怪退治や悪霊退治がメインです。魔物はサブに過ぎません)


「そ、そうだったのか」


 その後も俺はアスナと会話し、ご飯を食べ、風呂に入り、深夜になるのを待った。



――――――――――――――――――――――――――――――――――――――


魔物の等級


・最低級

  

・低級


・中級


・上級


・災害級


・災厄級


・天災級


・終焉級


下に行くほど強くなります。



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