第5話 俺の周りがヤバかった件①

 俺が異能に目覚めて翌日、今日は月曜日なので学校があるので学校へ登校している最中、後ろから肩が叩かれる。そして、後ろを振り向くと親友がいた。


「よう!雄二!」


「なんだ、聖馬か」


 こいつは神上かみじょう聖馬せいま。中学からの付き合いで俺が唯一、親友と呼べる男だ。外見は金髪王子様イケメンで運動神経抜群、頭脳明晰で女子にモテる。しかし、聖馬は付き合う気が無いらしく、いつも告白は断っている男だ。正直羨ましい。


「どうした、何か考え事でもしてたか?」


「いや、ちょっとお前の事考えてただけだ」


「男の俺に何を考えてたんだよ」


「今日の宿題でも写してもらおうかと」


「いや見せねーし。そのくらい自分で頑張れよ」


 そんな、何もたわいもない会話をくりに繰り広げる時、ふと俺は考えていた。


 聖馬のステータスってどこくらいなんだろう。と、だって聖馬は普通の人よりずば抜けてハイスペックなのだ。そんな人はどこくらいなのか気になった。


 アスナ、聖馬を鑑定してくれないか。


(マスター、既にしてあります。彼のステータスはこうなっています)


ステータス―――――――――――――


神上 聖馬

レベル30

中級能力者


――――――――――――――――――


・・・???あ、あれ?ちゅ、中級能力者???


(はい、彼を鑑定したところ鑑定のレベルが上がったので能力者の部分が見れるようになりました。どうやら彼は能力者のようです)


 ……マジかよ……聖馬もか……


 妹と美由紀ちゃんに続き、聖馬も普通の人ではないようだ。こんなに事ってあるなのか。


「お~い、お~い!大丈夫か?さっきからぼーとしているが何かあったのか?俺で良ければ力になるぜ」


「あ、いや、別に問題はない。大丈夫大丈夫」


「ほんとかよ。お前が言うなら別に詮索はしないが、本当に何かあったら俺に言えよ。親友なんだから」


「あぁ、そうするよ」


 アスナと話し込んでたいたので聖馬を置いてきぼりにした。・・・聖馬には申し訳ないが俺が異能者って言う事は言わない。あまり面倒ごとは避けたい。妹達の件は別だが。


 そうして聖馬と喋っていると学校に着く。そして、靴箱に手を掛けようとすると、後ろから声を掛けられた。


「おはよう!二人共!」


「おはよう沙紀。今日も元気だね」


「お前は元気しか取り柄しかないからな」


「元気だけじゃないもん。ね、雄二くん」


「う、うんそうだね」


「なによその反応。雄二くんも元気しかないと思っているの!」


 この子は夢乃ゆめの 沙紀さき。俺の幼馴染だ。親が知り合いで小さい頃から一緒に遊んでいる。薄黒髪のポニーテールで元気いっぱいの美少女だ。勉強面はダメだが、運動は聖馬と同じで抜群で美少女のためモテる。俺には勿体ない幼馴染だ。


「い、いや、思ってないよ。沙紀は元気いっぱいの女の子だよ」


「あー!やっぱり雄二くんもそう思っているじゃん」


(マスター、彼女の鑑定結果を言ってもよろしいですか)


 どうしたんだ?……別に問題ないが、……ま、まさか


(はい、そのまさかです)


ステータス―――――――――――――


夢乃 沙紀

レベル29

陰陽師


――――――――――――――――――


 さ、沙紀もあっち側の人だったなんて。世の中は狭いな。てか沙紀は陰陽師だったのか。


 これで、俺の周りには魔法少女二人、能力者、陰陽師になってしまった。


‥‥‥これ以上増えないよね?




 

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