第22話 ずっと
「ん、んぅ、あ」
雪花君、可愛い。
私の膝の上ですやすやと寝ている雪花君。
私と絵里が攻めすぎちゃったな。もっとじっくり攻めないといけない。でも、雪花君が可愛いのが悪いと思うんだけれど。
「お母さん、そろそろ交代して」
頬を膨らませて、私もやりたいと主張してくる。
「だーめ、まだ十分も経ってないじゃない」
「うぅ、雪花お兄さんの頭なでなでしたいよぉ」
「あとで、ね。今はわたしに触らせて」
本当に、雪花君は可愛くていい子で恰好よくて、どうしてこんなに素晴らしいのかしら。
でも、絵里以外の女の子とくっつくのは私は許せないなぁ。
どうしようもない暗い感情に飲まれてしまいそうになる。
雪花君は、私たちのもの。
絶対に他の人に渡さない。渡してあげない。雪花君がもし他の誰とも分からない奴に取られてしまうなら、私は、雪花君をきっと..............。
「んぅ、..............」
「雪花お兄さん可愛い。..............もぅ、無理我慢できない。お母さん変わって!」
「..............分かったわ」
雪花君のおかげで、絵里は私とたくさん喋ってくれるようになったし、本当に笑顔が増えた。
雪花君の事を喋っているときの絵里は本当にいきいきしていて楽しそうで私も嬉しくなってしまう。
「あのね..............お母さん」
「何?」
「私..............雪花お兄さんと、その..............ね」
「うん」
「..........んぅ。...........絵里ちゃん」
..............タイミングが悪いよ、雪花君。
「っ!!寝言で私の事呼んでくれた。私、雪花お兄さんと夢でも一緒になれてるんだ」
「良かったわね」
..............私の事は呼んでくれないのかしら。
「..............絵里ちゃん、美穂さん。..............ずっと一緒がいいです」
「「っ!!」」
「雪花お兄さん」
「雪花君」
ずっと、一緒って。..............そういうことよね?いいんだよね。雪花君。
私のはしたないアソコガ濡れていて、勝手に彼の子供を作る準備をしていた。
絵里の方へ眼を向けると、興奮で視点が定まっておらず、ぼそぼそとずっと何かを呟いている。
「..............絶対に、孕む。結婚する。ずっと一緒。ずっとずっっと一緒。雪花お兄さんが言ったんだもん。そういうことだもんね。雪花お兄さんも私と同じ気持ちってことでしょ?嘘だったら、私..............」
可愛いわ、絵里。雪花君。
三人でずっと一緒にいましょう?
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