閑話 クロぼう、企む

 クロぼうは、明日香の部屋から高一郎の部屋に戻ってきた。


 ひとりでしたのち疲れてベッドで眠りに落ちている高一郎を横目に、自分の居場所、部屋の隅の段ボールハウスに丸まる。


「ふふん」


クロぼうは気分よく鼻を鳴らした。


「明日香ちゃんをけしかけるのは成功だね。明日香ちゃんが迫ってきたら、高一郎クンのガマンもつづかないよね。ボクは魂を異世界に持ち帰るのが仕事だからね」


 ふふんと、もう一度鼻息をもらす。


「一葉ちゃんも上手くダシにして、高一郎クンと明日香チャンをエッチに導かないとね。ボクは仕事熱心だからね」


 何がOKで何がダメかっていう夢魔の『呪い』の説明は、ボクらの『規定』で高一郎クンや明日香ちゃんにしなくちゃならない、『嘘はつけない』んだけど……


 でもそこはウマく『情報開示』して、二人をエッチに導くのがボクらの腕の見せ所でね。


 シゴトは上手くいってるね。


 ボクはシッパイしたこと、ないからね。


 と、クロぼうは誇らしげにつぶやいたのち、満足そうに眠りにつくのであった。



――――――――――――――――



 短くてすいませんm(_ _)m。

 次話に続きます。


  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る