第11話

「助かるー!!やっぱり男手って必要ね。

特に米とか重い買い物した時は重宝よね?」


「家、どこですか?

そこまで運べばいいですよね?」


「あと一キロくらいかな...。もうじき着くからお茶でも飲んでってよ...」


「いや、いいですよ...」


「なによ?忙しいの?」


「や、そーいうわけではないんですけどね」


「じゃ、遠慮せずに家に上がればいいじゃない!」


「う、う、、」


ぴたりとすぐそばを歩かれ、ちょっとバランスを崩したらたわわな胸が腕に当たりそうだった。米を持つ両手が重みと、緊張で小刻みに震えた。

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