タイミング
目の前の映像が、鮮明に見えてきた。
何でこんなに地面が近いんだ。
「…様…お客様!…大丈夫ですか!!」体が重くて、起きれない。
「信乃先輩、大丈夫ですか!?起きれます?」女の子が呼んでる。俺の事じゃない。
「私は、大丈夫。お客様!大丈夫ですか!?」あ、隣の席の女の子の声がする。めちゃくちゃ横から。
女の子の上に覆い被さる状態になっていた。色々言わないと、思い巡らしついて出た言葉は「大丈夫です。」そのまままた記憶が薄れた。
大きな男性が、軽々しく、ヒョイっと倒れた男性を後ろから抱き抱えた。
「武内さん、あなた大丈夫?」大きな男とは、この便のパーサー小林さん。筋肉隆々で大きいけど、小林さん。
「私は大丈夫なんですけど、、彼、大丈夫ですかね。」
「お医者様いらっしゃいましたー!」たまたま居合わせた、医師を連れてきたと、新人CAの田所が言う。
「この方の名前は?」「えっと、清田さんです」小林さんと医師との会話。「清田さん~聞こえますか~」話かけながら、脈や、血圧を計り、診察。
「熱があるので、風邪だと思います。あと、過労かな。」周りを落ちつかせるように、医師がいった。
目が覚めると、床に寝かされていた。
周りを見ると、隣に座っていた女の子が俺を覗きこんでいた。
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