ある女とは
更衣室、自分のロッカーに着いて、着替えはじめた。
昨日ナツ達と飲んだ時になせがぶつけた右手の甲がアザになってる。今、気がついた。ちょっと痛い。
「信乃先輩~」
振り向くと、後輩の小早川が
元々大きい目をもっと見開きながら、
「聞いてくださいよ~、昨日彼氏と別れました。」と言ってきた。
「この前できたって言ってた、彼氏?」恋多き後輩の小早川。
「そうですー。」
「今回は何?」毎度色々ある彼女。
「本当最悪なんです~。既婚者でした。」
「えっ」びっくりすぎる。「何で分かったの?」
「ヤツに電話がかかってきて、トイレに行ってたから出たんです。そしたら、「パパー」って電話が。」着替えながら小早川が淡々と話す。
「わぁ、、、サイテー。」子供いたのか。凄いな。まず、電話にでるのもすごいけど。昼ドラみたい。
「もう、今日は頑張れません。お客様が恋人です。」
「え。何それ」そんな事言えるって事は元気なんだなって少し安心。
「今日リザーブ多そうですね。大型連休前なのに」
「えっ?」忘れてた。もうそんな時期か。
「先輩忘れてたでしょー。確かにシフト勤務の私達には関係無いですけどー。」
確かに、人がいっぱいいるなぁ。とは思ってた。
「今日から勤務で連休だだ被りですねー。さぁ、頑張りましょー」小早川が可愛くファイト!と言ってきた。
オフィスについて今日一緒のメンバーと合流。
情報共有のブリーフィング。
向かったのに、まさかのトラブル発生。
今日は何だか長くなりそうな予感。
右手も痛いし、お祓い必要かな?なんて考えていた。
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