一章第2話ゼクス視点
7年が過ぎた。えっいきなり話飛び過ぎじゃないかって?イヤイヤここ7年間はルミアと遊んだり、獣狩りまくったり、クロイエと遊んだり、異能の鍛錬したりとなんにもなかったからなんにも話せないんだよ。まぁ、7年が過ぎたので俺やルミアの外見も年相応のものになった。俺は灰色の髪に赫と蒼のオッドアイ身長はそれなりに高い。ルミアは銀色に少し青色が混ざったような髪に金色の目で体も大人の女性っぽくなった。
そんな事は置いといて、15歳になったので、私は成人になる。この世界の成人はよくある異世界物と同じように神からスキル、職業そして現段階の実力と職業ボーナスをあわせたステータスがもらえる。(ルミアと遊んでる時に聞いた)
「ゼクス君用意出来た?」
「やっぱルミアのそんな口調慣れねーな。」
「フフッ公爵家の人間として口調をしっかりしないといけないからね」
「そうか〜」
俺がそう呟いてるとルミアが近づいてきて耳元で
「私は、どんな口調でも体でもずっと昔のままだよ。ゼクス君だったら分かるでしょ?」
と呟いた。
「うわっ。……公爵家に相応しい感じにするならそれアウトじゃないか?」
「いーの、これは証明なんだから」
「?なんの」
「まだ、ゼクス君には教えない」
ルミアはイタズラ癖がまだ治っていないようだ……まぁ自意識過剰ではなければ、ルミアは俺が好きなのだろう好かれるのは嬉しいが、俺とは釣り合わないからな
とまぁそんなこんなでギフトの時間、ルミアがギフトを受け取る番が回ってきた。今までの人らは剣士や僧侶村人など普通なものだった。たがルミアはおそらく……まぁどうなろうと、幼なじみのままだけどな
「ルミア=フォン=クライエンドの職業は、なっ」
「どうした」
「そ、それが勇者……です」
「なんと」
その言葉を皮切りに絶叫が沸き起こった。そりゃそうだ伝説になるくらいの凄い職業だからなだが、考えてみてくれまだ残ってる人達の思いを。
その後静けさを取り戻しギフトを受けっとっていき俺の番となった。
「ゼクス=アクシアの職業は処刑者」
そう言われると、場はさっきとは別の意味でざわめきだした。俺の職業が凄い物騒だったからだろう。その後はなにも起こらず式は終わった。
祝いの席をアクシア家とクライエンド家合同でやる事になったが、俺は断り森に来ていた。
「……想像はしてたけどここまでとはな」
式の後ルミアは凄い人気だったが俺は忌み嫌われた、曰く恐ろしい、気持ち悪いと、友達だと思ってた人からも言われたりした。ルミアの事は大切だが今は憎い。八つ当たりだがアイツは褒め称えられ俺は貶され馬鹿にされた。職業が処刑者と勇者というだけでここまで差が出来てる他の普通の職業の奴らは馬鹿にされないのに何故俺だけと考えてしまう。そもそも俺は転生者世界の異物たる俺がこう思ってはいけないのもわかるが
「ここまでのものだとアイツと一緒にいたく無くなるな。」
俺は神の不手際で死に自分のまま生きたくて転生した、だが転生前は高校生今だって成人したとはいえまだまだ子供だ。それなのにこの仕打ちだと、心が痛い。
「……辛いな〜」
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