02.新しい名前
――いつも同じ夢を見る。
それは快晴の空の下、風に乗って満開の花木から白の花弁が雪のように舞い散る中、私は煌びやかな純白のドレスを纏い、隣に立つ綺麗な金髪の髪をした青年と何かの式に臨んでいた。
私たちの後ろには多くの正装な服装をした人々が並び立ち、静かに私たち2人を見守っていた。
そして私たちの前には白の祭服を着た男性とその後ろには緻密な彫刻が施され水音だけでも神聖な雰囲気が漂う泉があった。
すると突然、その泉から激しい水飛沫と共に眩い光の柱が天を突き抜け、そしてその光の柱の中から長い白銀の髪を靡かせた1人の美しい女性が現れた。
その光景を目にした瞬間、私は言い知れぬほどの激痛に襲われ、堪えきれずその場に膝をつくも隣にいた青年ははそれに気付く事なく、剰え自らその女性に歩み寄り戸惑いもなくその手を差し伸べた。
その瞬間、警備の為か会場の周りに配置されていた騎士たちが一斉に動き出し、青年と女性を泉ごと取り囲む光景を目にした途端、痛みの限界からか視界が暗くなると同時に次の
そこは豪華な部屋の中での光景。
そこには婚約式の場面で見た時とは別人のように力無く床に臥した私と窶れ愁色に満ちた父親と思しき男性の姿があった。
薄明かりが照らす静寂の中、その男性の口から告げられたのは私の余命宣告だった。
そしてまた
暖かい日差しが照らす静かな部屋に穏やかな風が吹き込み、床に臥したままの私の傍には澄んだヘーゼルの瞳と淡いクリーム色の綺麗な模様が印象的な白い猫がいた。
猫が力無く横たわる私の頬に自ら額を擦り付けていると、控えめなノックの音が部屋に響き、気が付くと猫の姿は消えていて、その代わりに部屋にはいつの間にか私と最初の場面に出てきた白銀の綺麗な髪の女性がいた。
その女性から告げられた言葉に大きく取り乱し、それがきっかけとなったのか身体が限界を迎えてしまう。
そして誰かが私の名前を呼ぶ声を聞きながら私は死を迎える。
――そしてやっと目を覚ます。
「……また違う天井」
しかも今回は広々とした天蓋付きのフカフカのベッドとは……。
どうやら異世界転移したのは夢じゃなかったんだね。
ゆっくりと深呼吸して脱力したまま顔だけを動かして現実離れした部屋の中を見渡す。
どうやら誰もいないみたい。
喉が渇いているからか、声が掠れて身体もすごく重い。
一体どれだけ眠っていたんだろう。
あの夜、金色の瞳の男の人と話して恐竜みたいな生き物……ガルディエールに乗ったのは覚えてるけれ
ど…。
それからどうなった?
肘を付いてゆっくりと上体を起こしながら、あの時のことを思い出す。
確か、あの人から名前を聞かれて、自分自身の名前がわからない事に気が付いて……。
そこからの記憶がない。
もしかして自分の名前がわからない事実に衝撃を受けて気絶した、とか?
いやいや。
私がそんなデリケートな訳がない。
ふと着ている服が汗でべとべとな事に気が付く。
「とりあえずお風呂、入りたいな……」
サイドテーブルの上にガラスのコップと水瓶を見つけて手を伸ばす。
でも身体が重くなかなか手が届かない。
どうしても諦めきれず手を伸していると、背後から聞き覚えのある声が聞こえた。
「何をしている?」
「あ、その……水が飲みたくて」
肩を揺らして振り返るとあの夜の青年が立っていた。
青年は私の言葉を聞くと何も言わずベッドの反対側に回り込むとサイドテーブルからコップと水瓶を取り、コップに水を注ぎ入れるとそれを渡してくれた。
「あ……ありがとう、ございます」
ゆっくりと水を喉に流し込む。
久々の水分に身体が歓喜するのを感じる。
「体調はどうだ?」
「少し身体が重たいですが、大丈夫です。……あの、私はどれくらいの時間眠っていましたか?」
青年の後ろにある窓へと視線を向ける。
窓の外は既に日が昇っていて眩しさを感じるくらいだけれども、この身体の重さは数時間寝ただけではならないから、もしかしたら丸一日眠っていたんじゃ……。
そんな私の予想は次の瞬間呆気なく裏切られた。
「5日間だ」
「え?」
「5日間、ずっと眠っていた」
彼の言葉に思わず固まってしまう。
まさか5日間もずっと眠っていたなんて。
「あの……ご迷惑をお掛けしてすみませんでした」
予想以上に眠っていたことに驚いてあたふたと動いて勢いよく頭を下げると、額に手を当てられてそのまま元の位置に戻される。
「もう熱もないようだな。世話人が来るまでゆっくり休んでいろ」
私からコップを片手で奪い取ると、もう片方の手の指先でトンっと額を押され、耐えることもできずにベッドに沈まされた。
私がベッドに横になったのを確認すると青年は扉の方へと歩き出したので慌てて上体を起こして青年を呼び止めようとしたが、自分が思っていた以上に目覚めたばかりの身体はそれすらできないほどに衰えていた。
◇ ◇ ◇
「では以上で聴取を終わります。熱はもうないですが、目が覚めたばかりなので今日はこの部屋でゆっくり休んでください。夕刻にまたお伺いします。……くれぐれも窓からは出ないでくださいね。一応ここも2階ですから」
「はい、あの色々とありがとうございました」
食べ終わった食器類を片手にロウェリーさんは部屋を後にした。
扉が完全に閉まる音を聞くと緊張の糸が切れたかのようにベッドに沈む。
なんとか無事に乗り切れたかな……。
あの人が部屋を出てすぐ、山吹色の髪の女性ロウェリーさんと執事服のシェパードさんがスープが入ったお皿やティーセットなどが乗ったトレンチを片手に部屋に入って来た。
部屋に入って直ぐ、シェパードさんは私の顔を見てどこか驚いた表情をしていたけれど、サイドテーブルにスープが入ったお皿とカトラリーを置くと丁寧にだけれど短く挨拶をしただけで部屋から出て行ってしまった。
そして部屋に残ったロウェリーさんによる介助兼聴取が始まった。
途中、頼りなさそうな印象のマルクスという医者が部屋に来て簡単に診察をして出て行ったけれど、診察中や聴取でももちろん記憶がないとしか言えなかった。
それでどこまで信じてくれたのかはわからないけれど、今はそうするしかないから。
実際、自分の名前を忘れてしまっているし……。
「それにしても、いきなり倒れた挙句に高熱まで出すなんて」
ロウェリーさんによると、気を失った私をあの人が抱えた状態でガルディエールに乗って私が抜け出した屋敷に戻って来たのだけれど、その時には既に高熱を出していて、原因もわからずアルトリアにいた医者や神官はお手上げだったらしい。
そこで大聖堂がある領都フィオレンティアに丸1日かけて移動をし、大聖堂から来た神官たちによる神聖力と聖水を使った治療のおかげで何とか熱は下がったみたいだけれど意識は戻らず、どうしたものかと悩んでいた時にようやく私が目を覚ましたとのこと。
まさか碌に動けず他人にお風呂にまで入れてもらうなんて……。
抱えていた枕に顔を埋めて、いろんな感情を発散する為に声にならない声を上げる。
しばらくしてようやく気持ちが落ち着き、サイドテーブルに置かれていたロウェリーさんが記憶が戻るきっかけになるかもしれないと持って来てくれた1冊の本に手を伸ばす。
ロウェリーさんには悪いけど、異世界の文字なんて読めるわけがないと表紙を見ると『少年と竜』と書かれてあった。
もちろんこの世界の文字で。
「読めてしまった」
どうして読めるののかと真剣に考えたところで答えは出ないことはわかっているので、字が読めたことだけ喜んでおこう。
少し時間はかかるけれど、読めるなら今後の為にも読んでおかないと。
マルクスさんにもあと2日は絶対安静と言われてしまったし、どうやらこの本は絵本のようだから、そんなに難しくはない筈。
そうして私は『少年と竜』の絵本の表紙を捲った。
――なにもない世界に卵を抱えた少年が1人いました。
少年は誰もいない世界にたった1人でした。
少年は悲しくて卵を抱えたままずっと泣いていました。
ある日、少年は腕の中の卵が割れる音で目を覚ましました。
少年が見守る中、卵から1匹の白金色の竜が生まれました。
少年はその竜と友達になりました。
少年と竜はどこへ行く時も一緒です。
そして大きくなった少年と竜は一緒に旅に出ました。
少年は竜と一緒になにもない世界から様々なものを見つけました。
火を操る竜
水を操る竜
風を操る竜
土を操る竜
そしてその竜たちと共に過ごす精霊たちを見つけました。
やがて少年はやっと自分に似た姿をした人たちを見つけました。
少年は嬉しくなり、みんなで仲良く暮らしました。
それはとても幸せな日々でした。
――ある日、暗闇の中から1人の悪魔が生まれました。
悪魔は少年に恋をしました。
悪魔は少年が大切にしている白金の竜が疎ましく思う様になりました。
とうとう悪魔は白金の竜をどこか遠くへと隠してしまいました。
そのことを知った少年は傷付きました。
そして綺麗だった世界は悪魔により暗闇の世界へと変わってしまいました。
少年は立ち上がり、他の竜と精霊たちと手を取り合い、悪魔を世界の裏側へと閉じ込めました。
そして少年は悪魔により隠されていた白金の竜を見つけ出すことができました。
やがて少年は4匹の竜にこの地を託し、自分と似た姿をした人々に不思議な力を与えると白金の竜と共に空へと旅立ちました。
――そうして世界はまた光に照らされた美しい世界に戻ったのでした。
パタンと音を立てて本を閉じる。
その本を膝の上に置いて、小さく震える手を握りしめる。
初めて見る物語の筈なのになぜか既視感を感じるのはどうしてだろう……。
私はこの世界を知らない筈なのに、本当に記憶が抜け落ちているような感覚に襲われるのはどうして?
ふぅと深呼吸をして、本を見つめる。
「ほう、まだそんなものがあったとは」
突然聞こえた声に顔を上げると、森であったあの白い猫が隣に座っていた。
「え?」
「なんだ。まだ私の声が聞こえないのか?」
首を傾げながら見上げてくる猫に思わず叫びそうになるも、なんとか声を飲み込んで無言で猫の両脇に両手で差し込んで持ち上げる。
「何をする……」
「いや、ちょっと確認のため」
されるがまま抵抗しない猫の反応をいい事に身体の隅々まで観察する。
どうやら怪我はないみたい。
それにーー。
「あなた、いつもあの夢に出て来ていた猫にそっくりなんだけど……もしかして私がこの世界に来た事とと関係ある?それに私の怪我を治してくれたのはあなた?」
澄んだヘーゼルの瞳と淡いクリーム色の綺麗な模様が印象的な白い体毛。
夢の中では喋らなかったけれども、こんな猫そうそういない。
それにあの時は聞き間違えかもと思っていたけれど、この猫は私に確かに『逃げろ』と伝えてくれた。
どうして猫が喋るのかはおいといて、この不思議な猫が私について何か知っていると、どうしてか確信が持てる以上、少しでも聞き出さないと。
「お願い。何か知っているなら教え、て」
焦りを帯びた声で猫に問いかける。
だけど突然両手に込めていた力が抜けて行くのを感じる。
それは瞬く間に全身へと広がった。
あれ?私、こんなに身体が弱かったっけ?
力無くベッドに倒れた私を猫は微動だにせず、じっと見ていた。
「どうやらまだこの世界に馴染めていない様だな」
「馴染む?」
「ああ。お前の魂と肉体が、まだこの世界のマナに反発しているみたいだ。まあそれもあと数日もすればなくなるだろう」
それまではゆっくり休んでいろと小さな肉球で額を押される。
「……あなたは何者なの?」
冷たく柔らかい肉球の感触に気持ちいいと思いつつ、猫を見上げる。
「今は教えられないが」
「そう、なんだ。……ねえ、あなたには名前はあるの?」
ゴロリと横向きになって正面から猫を見つめる。
まさか名前を聞かれるとは思っていなかったのか、猫の目が少し見開いたようだった。
「……リティス。昔、ある友人に付けられた名だ」
「リティス。……また、会える?」
初めて会った時と同様に光の塵となリだしたリティスの頬を撫でる。
「ああ。必ず、会いに来よう」
そう告げるとリティスは消えてしまった。
手のひらに残った光の粒を握りしめる。
大丈夫。
きっと私は大丈夫。
◇ ◇ ◇
気がつくと外は既に暗くなっていた。
どうやらあのまま眠ってしまったらしい。
蝋燭の光なのか部屋を照らす薄明かりを辿って視線だけを動かすと、ベッド脇の椅子に座ったあの人の姿があった。
そして、その手にはあの本が。
「目が覚めたか」
「はい。……まさかまた1日とか経ってないですよね?」
「ああ。今回は数刻しか経っていない」
「そう、ですか」
彼の言葉に少し安心する。
リティスはあと数日で私の魂と肉体がこの世界に馴染むと言っていたけれど、流石にまた数日間眠り続けるわけではないみたい。
あながちマルクスさんの診断も間違ってはいなかったんだ。
全快したらその後、私はどうなるんだろう。
流石にこの邸宅からは出ていかないといけないよね?
元の世界に戻る方法がわからない以上はこの世界で暮らしていかないといけないからお金も稼がないといけない。
ゆっくりと上体を起こし、彼から水が入ったコップを受け取り口にする。
「あと数日は安静みたいだな」
「はい……あの、その本は」
「ああ、久々に目にしたんで読んでいた」
「そう、なんですね。……あの、この本はなんなのですか?」
絵本だけあってストーリーは直ぐに飲み込めたけれど、どうしてロウェリーさんは記憶を思い出すきっかけにこの本を選んだんだろう?
この人も久々に見たと言っているし。
「この本は神聖国がこの世界の起源を誰にでもわかるように作ったものだ」
「世界の、起源ですか……」
「ああ。神聖国が管理する全ての神殿・教会に置かれているから、貴族はもちろんそれ以外の者たちにも幅広く認知されている」
「そうなんですね」
それほど常識的な本だったんだ。
世界の起源ってことは神話みたいな感じかな?
じゃあ絵本に出てくる少年はこの世界の神様ってことなのかな?
それに火・水・風・土を司る竜と精霊……。
火・水・風・土はゲームやファンタジー小説とかにもよく出てくる四大元素のことだよね?
それに加えて少年に似た人々。
そして悪魔に魔獣、塵のように消える喋る猫。
ここまで揃うと、この世界にはもしかして――
「あの、唐突なのですが……もしかして魔法を使えたりしますか?」
「ああ。そういえばまだ暗いままだったな」
読んでいた本を閉じて指を鳴らした。
パチンッと軽快な音が聞こえた瞬間、薄暗かった部屋が明るくなった。
一体どうなっているの?
すぐそばにある灯りをよく見ると壁に石のようなものが嵌め込まれていた。
それが発光することにより部屋を照らしているんだ。
「それは光源石だ。魔力を少し流すだけで内に溜め込まれたマナを消費して石自体が発光する仕組みになっている。まあ光源石がなくとも、蝋燭に火くらいは簡単に灯せるが」
フワッと彼の手のひらの上に現れた炎に目を見開いたのは言うまでもない。
リティスやガルディエール、黒い獣もそうだけれど、やっぱり私はとんでもない世界に来てしまったみたい。
呆然と青年の手に浮かぶ炎を見つめていると、その炎はゆっくりと消えてしまった。
「それで、そなたの名前の事なんだが」
投げかけられた言葉にドクリと心臓が脈打つ。
ロウェリーさんによる介助兼聴取の間も何度も思い出そうとはしたものの、今までの記憶は覚えているのに、なぜか自分の名前だけは出てこなかった。
どうして名前だけを忘れてしまったんだろう。
「それが……まだ思い出せないです。文字や言葉、基本的な所作は分かるのですが、それ以外はまだ……」
「そうか」
異世界から転移した事を隠す為に魔獣に襲われたショックで記憶喪失になったって事にしたけれど、まさか本当に自分の名前が思い出せなくなるなんて……。
それでも私が私である事に変わりはないから、そこはもう重要じゃない。
最優先すべき事は、これからこの世界でどうするかだから。
とりあえず仮名でも考えないと……。
名前がないのは色々と不便だろうし。
口元を手で覆い考えていると隣から一瞬小さな笑い声が聞こえた。
「どうかしましたか?」
「いや、あまりにそなたの表情が変わるものでつい……」
「そんな変わっていましたか?」
「ああ。意外と表情は豊かなんだな」
初めて見る青年の和かな表情に目が奪われる。
この人、普通に笑えるんだと思ってしまったのは秘密にしておこう。
それにしてもイケメンの笑顔は反則過ぎるよ。
青年から顔を背けて緩む口元を手で覆う。
「ルリアネ」
「え?」
唐突に発せられた名前と思しき言葉に青年の方に振り向くと先程の笑みはなく事務的な表情に戻っていた。
「名前がわからない状態ではこちらも支障をきたしかねない。それを踏まえた上で、そなたには本当の名前を思い出すまではルリアネと名乗ってもらう」
名前の綴りが書かれた小さな紙切れを渡される。
「ルリ、アネ……」
それがこの世界での私の名前。
意味とかわからないけれど、響きは気に入ったから、ありがたく使わせてもらおう。
「わかりました。本当の名前を思い出すまではこの名前を使わせていただきます。それから、とても今更になってしまうのですが、貴方の名前を教えていただいてもいいですか?」
少し緊張した面持ちで、青年の顔を見つめる。
初めて会った時も、ここで初めて目が覚めた時も、結局この人の名前を聞けなかった。
ロウェリーさんに聞いても良かったんだけれど、どうせなら本人から直接聞いた方がいいよね。
こうしてまた様子を観に来てくれたことだし。
まさかこの人も名前を聞かれるとは思っていなかったのか、青年は一瞬目を見開くとにこりと爽やかだけれど、どこか裏がある様な笑みを浮かべた。
「ヴァレン。それが私の名前だ」
◇ ◇ ◇
「あら、まさかこんなにも早く新たな神託が下されるなんて」
月明かりに照らされた様々な花が咲きこぼれる庭園の中、中央にある大きな噴水の縁に腰を下ろし数多な星々が煌めく夜空を見上げながら白の衣に身を包んだ女性が1人呟く。
すると遠くの方からカソックを着た男性が女性の元に慌てた様子で駆け寄る。
「ベレニス様!先程の神託はお聞きになられましたか!?」
「ええ。ちゃんと聞きましたよ、クロイチェ。神聖国は今頃大慌てでしょうね」
ふふふふと楽しげに笑うベレニスにクロイチェは肩を落とし苦笑いを浮かべた。
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