修羅場は仮にならず。
「
車を降りて、大声で家に向かい話しかける
「家にいまぁーす」
「来ないでくださぁーい」
洸ちゃん、何て事を言うんだいっ
「本当に嫌だもん…」
ギュッと抱きしめて、
「あんずさんは、俺のだもん…」
「あんずさんは、誰のモノでもありません…」
後東さんが見えるのに、行けない…。
「おぉ、ホシノくんもいるんだねっ」
「はい…」
しかも、後東さんから丸見えで、その背後にはドズ黒い影が…。
「
ジュンさんが…。
「嫌だ」
「嫌じゃない…」
「絶対、帰らない」
私から洸ちゃんを引き離そうとするジュンさんに、
「いぃ、痛いです…」
本当に痛かった…。男性のチカラはある意味理性でそこそこ抑えてもらわねばならないものなのだろう…。
「彼氏見たんだから、帰ろうか…?」
洸ちゃんを優しく諭した。
「嫌…」
「どさくさに紛れて、お触りするんじゃないっ」
後東さんはそう言って、私の腕を掴んだ洸ちゃんの腕を離した。
「嫌だぁぁぁ」
「今からイチャイチャするので、帰れ。若者」
そう言うと、後東さんは私の腰に手を回す。自然とし過ぎて、抵抗することを忘れてた…。
「何で、こんなオッサンがいいんだよっ!!」
「
「年齢は一緒くらいだから、ね」
洸ちゃんは何故かショックを受けている…。微動だにしない。どうしちゃったの…?
「洸、行くぞ」
「………」
大人しくジュンさんと共に、我が家を出て行った。本当に、どうしたんだろう…。
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