謝罪

こうが暴走してて、すまん…」

 深々と頭を下げたのは、ジュンさんの方で。

「いやいや、こちらこそ暴走を止められずにすみません…」

 お互いに謝る。

 でも、久々に見るジュンさんは相変わらずキレイだ…。

 男性にそういうのは、どうかと思うのでココロで毎度思うことなのだが…。

「あんずちゃんのご両親には、どう言って誤解を解くか…、だよね…」

「ですよねぇ…」

 ふと横切った危険な計画は、本当に腹をくくらなければいけない事態になるので、あえて言わない…。

 何で、こんな時にまで後東ごとうさんが思い浮かんでしまったのだろうか…。

「あんずちゃんって、今はフリーなの…?」

「はい…」

 恥ずかしながら、お一人様満喫中でございます…。

「俺も、なんだよね…」

「そうですか…」

「だから、付き合おうか…?」

「…………ぇ?」

 私の顔色が悪かったのか、ジュンさんは軽く笑って、

「いや、本当に付き合うんじゃなくて。そういう設定にすればいいんじゃないかと思って…」

「契約ですか…?」

「そうとも言うね」

 いや、そうとしか言わないんじゃないかな…。

「でも、ジュンさんに迷惑はかけられないので、代理に心当たりがあります…」

 結局、一番最初に顔が浮かんだあのヒトに連絡を…。

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