黒幕。
「そうなの…?」
あまりに話が出来過ぎていて、聞き返してしまった…。
「はい…」
返事はせずともその答えが返って来るとは思いましたが…。そうか…。
「
薄らと、
「だから、
佐脇さんは私の顔をじっと見つめて、
「
え…?
多分、声に出なくてもそんな顔をしていたのだろうか…。
「河崎さん…?」
まさか、後東さんと付き合ってると思われてないだろうか…?
「まさか、お二人ってそういう仲では…」
「ないですよ…?」
やっぱり、そう思われてたんだ…。確かに、館花さんの残務残業でよく一緒にお仕事をした仲ではあるけれども…。
「でも、教えてくれてありがとう…」
後東さんは、一人で抱え込んで解決できる優秀な上司だけど、そのストレスをこちらに向けて来るのだ…。例えば、あの際どい下着をお土産に買って来たり…。下着でなければコスプレ服を…。要らないモノはハッキリ断るので、特に後腐れはない…。
「佐脇さん、明日から少し騒がしくなるかも知れないね…」
何かしらの波乱はありそうな気がする…。元々、あの二人は会えば平行線な話しかしてない…。もう十数年前のことだから、きっとお互い丸くなっているのだろうとは思うけど…。
「楽しそうです…」
知らぬが仏。とはこのことか…。
「館花さんが居たら、もっと楽しいことになりそうですね…」
楽しげに話す佐脇さんからどす黒いオーラが出ているような気がしないでもない…。
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