二日酔い

「イタタタタ…」

 頭も痛いが、体も痛い…。

「………え?」

 さて、どうして私は玄関先の床で眠っているのだろうか…。帰って来て施錠した記憶までは残っているのだが…。

「そうか…」

 そのまま寝落ちしたってことか…。

「ん…?」

 二日酔いのなか、カバンの中で着信音が鳴っている携帯端末を探して、後東ごとうさんからだったのですぐさま出る。

河崎かわさき、おはよう』

「おはようございます…」

 自分の声が思った以上に掠れてて、少し笑った…。

『何かいいことあったのか…?』

「はい…」

 幸せそうに言うと、

『出社した時に聴かせてもらうよ…』

 そう言ってから、今日は早めに出勤して白坂しらさかさんのフォローに回ってほしい。という連絡だった。珍しい…。ほぼ無難に業務をこなす白坂さんがどうしたのだろうか…。

「さて…」

 とりあえず、お風呂入ろうかな…。

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