疑惑
「お持ち帰りしたの…?」
朝の挨拶って、「おはようございます」では、ありませんでしたっけ…?
「してませんっ」
ただ、一緒に帰っただけだよ…。
「じゃあ、これ虚偽だね…」
『ももちゃんのお気に入り、オバサンにお持ち帰りされちゃったよ…』
明らかにこのオバサンを指すのは私か…。
「だね…」
パッと見て愚痴しか書いてないようには見えた。詳細を読む気はない。彼女に興味がない…。
「もういいの…?」
「うん…」
興味ない。と持ち主に携帯端末を返した。
「俺は
後東さん、本当に私が持ち帰ったと思ってない…?その顔…。
「ノーコメントです…」
馬鹿馬鹿しい…。
自分の席に歩き出したら、
「やっぱり、持ち帰ったんですね…」
いつの間にか
「一緒に帰っただけだよ…」
その言葉でどう引っかかったのか、今、私は彼女に胸ぐらを掴まれている…。
「館花ちゃん、そういうことはあちらでやろうか…?」
朗らかに笑う後東さんの目が笑ってない…。
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