第19話 聖なんちゃら騎士団

朝8時半すぎ今日も3階の事務所に降りて(今日は何するんだろう?)と思ってると「安行さー自分の姿ちょっと変えたら?君は自我も取り戻しまだケアが必要だが殆ど死ぬ前の自分に戻ってるのに見た目は悪鬼になり掛けてた時のままだし、我々は神様の代行人でも有るのだから身だしなみも大事だよ」と村上に注意された。おれは村上にどうしろって言うのよ?と聞くとどうやらイメージすれば自分の好きな年齢の時の容姿に変えられるらしい享年より上の歳にも少し難しいがイメージがしっかり出来れば、その見た目になるらしい。他人は出来ない事無いが難しいし最近やっと中水流が出来る様になって来たと言う。因みに80年掛けて今の見た目に落ち着いたと村上は鼻の穴を膨らませながら自慢気に喋り続けるのを適当に流しながら鏡で自分を見ると、まあ普通では無いのでこの中でも圧倒的に年下なのも有るし20代前半位の頃をイメージして見ると見た目が変わった。村上に見せると「幼いけど良いんじゃない?」と自分で振って適当な感じだ。コレだから老人は勝手で困るんだよなー……と心の中で呟いてると中水流が来て俺の見た目をスルーして苦い顔で今日の仕事の説明をしだした。「何かねヨーロッパのカトリックが進行して来るみたいなんだよねー聖なんちゃら騎士団とかってのが来るんだけど100年前も来た事が有ったけど存在自体が自分達に酔ってる上に面倒くせぇ連中でさ~話にならないし死神達が弱いのに戦って当たり前の様に負けて結構追い返すのに大変だったんだよー」と溜め息混じりで言う。続けて「今回は戦わずこちらへ騎士団を呼んでる人間の儀式の邪魔をして計画を止めようって作戦何だけど、どうする?」どうする?ってどうするのよ??と俺と村上で中水流に顔で訴える……「そもそも呼んでる人間の場所って解るの?」と聞けば(何でこんな片田舎で近所なの?……)「うん。あの橋の袂に教会あるじゃん?ソコの神父。」あの教会小さいケド儀式何てする場所有るの?と聞くと「そうだよね~地下でも有るのかな?1回見に行こう!」となり教会へ出掛けた……騎士団ってヤバそうだな~何時もヘラヘラしてる中水流の顔を見るとマズイってのは判るよー……と思いながら教会に付いた。見ると数人の死神達が来ていて中水流が「お前ら使えないから帰れって!」と言うと「イヤー聖堂の中見てよーあれ大胆過ぎない?」と死神が言う聖堂の中を見ると神父が日曜日で開放してるにも関わらず一心不乱に聖堂の床に魔法陣みたいな円形上の物を書いてるのだが狭い為に椅子の上や段差にも書いてる為に形は歪で魔法陣と言うより子供のイタズラ書きみたいだった。しかも凄い集中してるので後から近付いてソッと消しても気付かなかった。村上と中水流が凄い勢いで死神達に「おいっ!お前らいつからココで見てたんだ!?」すると「えっ……あっいや1週間位前だったけ?なあ?」と仲間に助け舟を求めている。(やっぱり死神って何だかな~)と黙って見てると2人が死神達に「今見たろ?消してもジジイ夢中でバレねえんだよ!突っ立って見てるなら永遠と消して行けよ!」とギャンギャンお説教が始まり(あ~あ)とタバコに火を付けてぼーっとお水が3分の1まで溜まったらまた<吸い屋>に行こう蛇の娘に会いたいな……とか考えてたら聖堂の中から『出来た!!』と声がしてハッとして中を見ると魔法陣が光りだしていた

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