死んでるのに成仏の為に就職?意味わかんねー

第14話 仕組み

中水流が椅子に座りタバコに火を付けると煙草の香りが鼻をくすぐりおれは無言で缶コーヒーを口に入れタバコに火をつけた。味がする!そうしていると中水流が混乱するからざっくりと言いながら話し出した。

まず頭のアスパラは死ぬとみんな生えて成仏する迄の間この世に繋がるアンテナみたい物らしい。太さや大きさは元来の力によるが最初はみんな緑で柔らかくて弱いので引っ張たり折ったりすると気持ち悪くなったり巻き上げられそうになるが殆どが1週間、長くても49日間で国立霊魂管理局で煩悩を満たし成仏するので問題無いらしい。死ぬ前に悪事を働いた人間も煩悩を満たし成仏してから、地獄で刑罰を受けカウンセリングをしてから少し悪い条件(取り方によるらしいが)で生まれ変わると言う事。気付いただろうけど頭のアスパラを食べると欲求が満たされるが本来は1日3回迄で自分の穂先を少し切って食べるが3回以上食べ続けるとアスパラが変形したり変色して姿も異形化して自我も無くなり街中にも居る奴等みたいになって行くと言いながらオレに鏡を見せて来た。見ると髪は完全に白髪化して瞳も緑になり顔が自分の顔だが目付き等変わって居て別人みたいだった。頭のアスパラもアスパラと呼べる物で無く焦茶色の男根がそそり立っている……中水流の話しは続きオレを含め何故成仏しない奴等が居て放置されているか?となり「ぶっちゃけ国立霊魂管理局とか死神って言ってるけどねーめっちゃ弱いんだよね!だから執着心が強くてアスパラを食べると満たされる事に気付いた奴等は俗に言う地縛霊とか浮遊霊になって毎日フラフラしてるんだよーそうなると死神君達は勝てないから手を出せないで放置なんだよーそしてたまに悪さもするけど1線を超えなければ我々も依頼が無ければ放置」と笑いながら言う。おれはタバコにまた火を付け自分の事を聞くと横から村上が「高岡安行クンは異世界って言えば良いのかな?まあ行って帰って来たでしょ?その時点で自分で気付かないだけで凄い力を得て居るんだよ?死んで直ぐに車とか動かせるって神と戦っても勝てる位の力なんだよね。死神達は最初は確かに手違いで君を迎えるのが遅くなったが何故地獄に行かせなかった?と言うと君が地獄に行くと拗らせて地獄がある意味もっと地獄になるから開放しちゃったんだよねーどうしていいか判らなくて暴れる君を陰から見るだけで本当無責任だよなーでも人の鼻や耳、大事な場所食い千切るのはやり過ぎね」と笑いながら言う。そして中水流が続け「まぁ。俺達も君と成り行きは同じ様な感じで今に至ってるんだけどね高岡安行君には2つの選択肢が有って1つはさっき神様が言ってた真っ暗闇の中で永遠と過ごすのともう1つは内容は良くも悪くも神様からの依頼を引き受けて我々と仕事をして認められると成仏して生まれ変われる道が有るけどどうする?」と言われて悩んでるともう八幡神社に今から行くから今決めてと雇用契約書を出され名前を書いてしまった。

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