第6話 死んだのに逮捕された!?

フラフラと考えながら歩いてると「こんにちはちょっと良いですか?」と後ろから男の声がして振り向き視線を動かすとおれの両脇にピッタリと屈強な男が挟むように立ち正面に30位の女性が立って居た。一瞬の出来事で呆けていると「高岡安行さんですよね?」と女性が聞いてきて、あ然としてると両脇から男が肘を絡ませ絞り上げて来て動けなくなりもう一度「高岡安行さんですよね?!」と少し強い口調で聞いて来る。おれは、そうだと言って頷くと「国立霊魂管理局です」と言う……黙ってると同行して欲しいみたいな事を言っておれは返事もしてないのに脇を抱えられ黒いワンボックスカーに乗せられた。国立霊魂?管理??つーかまるで何かの犯人扱いみたいな感じだな……おれ何かしたっけ?あー。車だの飲み食いだのイタズラとか結構やってるしなー死んだからって何でも良い訳じゃないのねー。何て考えてると大きく入り組んだ建物が見えてきて、こんな場所にこんなに大きな建物有ったっけ?と回りを見ると自然公園と名乗って居るが手付かずのかなり広い範囲の森でこの辺りで死んだ人は一旦ここに集まる霊山みたいな場所と言われてる心霊スポットみたいな所だったが広い森の筈が大きな建物になっていた。車が立派な門で1回止まりみると国立霊魂管理局埼玉支部と書かれて居た。車は中に入り止まるとおれは大きな建物内を結構歩かされて部屋に入れられた。部屋はかなり広く真ん中にテーブルと脇に1人がけの机が有り壁1面コンビニの飲み物コーナーの様になっていて他の場所も食べ物やお菓子だのイロイロ置いて有った。おれはテーブルに座らされるとある事に気付いた……めっちゃお腹空いてる!食べたい!!コーラも飲みたい!とモジモジしてると向かいに俺を連れて来た30位の女性が座り男の1人は1人がけの机に座りもう一人は入り口付近で立っていた。おれがここは?と聞こうと口を開けかけた時女性がバサバサ!っと俺の前に何か冊子みたいなのを並べると出前のメニュー表だった。「取りあえず話の前に好きな物を食べて飲みたいものを取って飲んで下さい」と言われおれは、メニューは沢山有ったがうな重ともりそばを即座に選び壁の棚からビールと枝豆を取ってビールを開け口に含んだ。味がする………美味しい!!と感動して飲んでると出前が届きおれは一心不乱でうな重ともりそばを食べた。少し落ち着くとタバコも置いて有りそれも取り火を付けて……何か捕まったぽいけど幸せだ~となってると女性が「食べたばかりで申し訳無いですがくつろぎながらで良いのでお話良いですか?」と言い出した。

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