第4話 死んで数日で分かった事

自分が死んで葬儀も終わって数日経ちおれは家に居た。家に居ると行っても休日を過ごす感じで外にも出掛けるし必要ないが食事もするし酔わない酒も飲む。この数日でイロイロと解って来た事が有る。ドアを開けたりしてる内にコツみたいのを掴み普通に開け閉め出来るが自分は普通に開け閉めしてるつもりが生きてる人には誰も居ないのにドアが開いた!となるので通り抜けるようにしている。食べ物等も同様で意識すると物理的に無くなるので1回食べたら子供と嫁さんが引き攣った顔で「きっとお父さんだね」と無理矢理笑顔で言いながら、完全に怯えていたのでどうせ無味無臭なので無意識で食べると無くならないのでそうしている。外にも出掛けると例えば前から欲しかった服や時計も店に行きその物を付けるイメージみたいのをすると、服を身に着けて時計も手に入る。実際に恐らく物理的に取る事も出来るのだろうがする必要も無いので(ちょっとビビってる)取らない。取った場合は物理的に取れるが服だけが歩く透明人間には多分ならない。葬儀の時に叔父のタバコを物理的に取って吸った時にキレイな灰皿に揉み消したが消すと何も残って居なかったのとか食べ物も食べた際におれの胃の辺りで宙に浮く訳でも無く何もなかったのを考えると仕組みは判らないが無くなってしまうらしい。なので車を運転する事も出来る。生きてる時に車の運転してる際に混雑時や渋滞時に何故か車2台分ちょくちょく開いてる場所が有り何故か誰も詰めないし入らないって事が有り急いでる時などイラッとしたものだが、運転すると何故か後ろの車が車間を取り自分も少し前との車間を開けてると無理矢理割り込んで来る車も居ない。そしてすり抜けられるのでぶつからないけど何となく普通に並んで走ってしまう。車から降りてその車から意識が向かなくなると消滅するしまた後で乗ろうと思うと残る……自動車自体も無意識なら好きな車に乗る事が出来る。しかし何故か町中を走ってる誰かの車は無意識で乗れるのと乗れないのが有り、社用車みたいな色んな人が乗る様な車は乗れる事が多く憶測だが勿論車に限らずこの世の物には所有者は居るが、売り物でまだ使用者が決まって居ない物や消耗品みたいな物は物理的にも無意識にも取れるが使用者が決まっていて思い入れが強いと拝借は出来ないみたいと何となく理解したので車はお店に行きソコで拝借している。1回憧れの海外製の高性能車のディーラーに行き物理的に取ろうとしたらエンジンは掛かったが、勝手にエンジンが掛かったと大騒ぎになりディーラーの人が「コレだから外車はな……」と自分のメーカーの車の悪口を言っていたのを見て、なんだかな~って気分になった。あと自動車みたいな大きな物を物理的に動かそうとすると眩暈と耳鳴りがするので、無意識で何でもした方が楽ちんだ。1番ビックリしたのが町中に出ると病院でみたおれと同じ頭からアスパラ生やした人が結構いる事だった。普通の人のように歩いているのも居れば何時も同じ場所に立ってるのも居て見た目もアスパラと半透明で無ければ普通の人も居れば、形は様々だが異様で近寄りたく無い感じの人?も居た。そしてアスパラ人とは接触出来る事が判った!ボケっと歩いてたらドン!とぶつかり反射的に「あっ!すいません」とお互いなり見ると頭からアスパラが生えていた。一瞬嬉しくなって話し掛けようとしたがスタスタ行ってしまい観察しているとたまにアスパラ人のカップルや家族連れ等も見掛けたが、生きていた時と同様で外を歩いていいて同じ人間!って誰彼構わず話し掛けない感じだった。

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