1-1-2
もう、動かない。
理解してしばらく。
俺は心の中 300 回は刺したであろう神サマどもの骸を積み重ねると、ガソリンと熱鉄とギロチンとシュレッダーを掛けた。念入りに掛けた。掛けて掛けて掛けまくった。
「~~~ッふざけんなよクソボケがぁ!! いつまで追っかけてくるつもりなんだよ!! コッチはさっきから激痛やら暑さやらの愉快な仲間達に全身やりたい放題に拘束触手プレイされてんだよ!! 快感なんて 1 ミリも無いってのに手足ガグピクで白眼剥きそうなん──ッゲホッ、オェッ、
も……ヒぃ、
……勘弁じてぐレ"ョぉ、」
叫び続けた因果からか、ついに声帯までもが痛みを訴え潤いを求め出す。持ち主がしてやれる事など、もう何も無いというのに。
せめて労いの
あぁ、成る程、………こりゃもうダメだ。
性根と言うか信念というか、はたまた魂とでも言うべきか。まぁ呼び方は兎も角、この世に俺を縛り付けてくれている様な何かが、全てぼろ切れのように枯れ果ててしまった。
ただ
ほら……足が停止する、
…脳が諦める、
…命が、
終、
ル…
[ガッ、!]
──エっ!?
「ハ!¿……ョㄜ!?╵᷅ժ ̀Ɩ ̶̅ᓓ̸ᐠ˝Ⴛ̅̀キ?──
突然な事態に回らない呂律、そこら中でチカチカと騒ぎ狂いだす世界。薄れ行く意識で右目を叩き起こす。揺れ動く右足に
唯一自由な思考は今更何の意味もないと言うのに、ここが美しく
「オ"Ɩ ı! コ"փ、死んじャ──グへッッ!!
あちこち叩き付けられた全身から、打ち身や
せいぜい芋虫のように体を
そして──……
「あ……ぁ……、」
斜面を転がり切り、とうとう自由になった自らの身体。自然と溢れてきたカスれ声を拡げながら、俺は考える事の一切を放棄する。
ただフワリと、僅かばかり下から巻き上げる上昇気流に身を任せ。
ふと、何か思い出したように上を向く。
その時、生まれて初めて太陽と目が合った気がした。
思い過ごしに違いないのだろうが、それは最期の最後で、あの "神様" とか名乗るクソ野郎から届いた、
つくづく上から目線なその対応に嫌気もさすが、この
むしろ、これで仲直りか謝罪の気持ちが一斤でも届こうもんなら、今すぐにでもギトギトの機械油に浸して、溶鉱炉へ放り捨てたに違いない。
……だってそうだろう?
中途半端に慰めじみた謝罪をされるなんて、それ程ムカつくもの この世には無いだろう。
──などと下らない
現に見てくれ、あんなにデカく見えた気色悪ぃバケモノの顔が、今じゃ指で作ったリングなんかにすっぽりと収まってやがる。
「ハッ!、ハハ……、」
周りから見れば何が面白いのかサッパリ分からないであろうそのギャップに、ほんの一拍だけ乾いた笑みが浮かぶ。
「あぁ、神サマ……」
そして、全ての未練を断ち切ったかのように加速すると、
何か抵抗する訳でもなく、
喚く訳でもなく
真暗な谷底へ
狙いを定め
ゆっくりと
音を立てて
堕ちていった
────────────────────
ここまで読んでくれてありがとうございます。
面白い!、ガンバレと思ってくれた方へ。
☆や♡ レビューに感想、何でも大歓迎です!
皆様の一秒で、本作は一日トレンドに乗ります。一月は走ります。一年は続きます。
他力本願で情けない限りですが、本気で書籍化アニメ化目指してます。何卒、応援よろしくお願い致します m(_ _)m
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