第2話

—————————————————————

ステータス

名前 三鷹 葵 Lv1

種族 ゴースト

HP 20/20

MP15/15

SP 20/20

攻撃能力15 防御能力11


魔法能力13 抵抗能力12


速度能力14


スキル

【救済Lv-】【蘇生Lv-】【物理攻撃耐性Lv1】

【魂喰いβ】【鑑定Lv-】【暗視Lv1】

【浮遊Lv1】【透過Lv1】


称号

【即死者】【幽体生存】


SP0


—————————————————————


おいおい、待ってくれよ。種族ゴーストってどういうことだよ。はぁーだる。やっぱあの時に死んだのかなー。萎えるわー。


ベッドで横になりながら、目の前に映し出されている半透明のステータス画面を眺める。


「これって二重鑑定みたいなこともできるのかな?えと…ここを鑑定」


おっ!でたでた


—————————————————————

ゴースト

アンデットモンスターの一種

体は魔力により包まれた魂でできている。

基本的にはゴーストはダンジョンが作り出したモンスターだが、稀に亡くなった人や動物などがなる場合もある。その場合、体の形は生前の形をとる。

—————————————————————


ほーん結局死んでるしだめじゃん。他にも鑑定してみるか?そもそもステータスってなによ?


—————————————————————

ステータス

モンスターやダンジョンに入った人に付与されている物。世界からのバックアップ。付与された物の能力的な情報を表している。

————————————————————


いや急に世界からのバックアップとか言われてもわかんないんだって。っていうか俺ダンジョン入ったことないよ?えっ?まさか、もしかしてだけど、ここってダンジョン?


そう思い至って俺は飛び上がった。いやダンジョンって探索者じゃないと入れないんじゃないのかよ。玄関の扉を開ける。


「は、ははは、はは…マジでダンジョンの中じゃん」


そこにただただ広がる闇があった。それだった今まで駅まで歩いていた道路も、落書きされたブロック塀も、石ばっか飾っていたあの家もなかった。俺の記憶にあるものはなに一つ無かった。


ため息をつきながら俺は二階から一階にある階段に座る。そしてステータスをもう一度開きスキルを片っ端から鑑定していった。


—————————————————————

スキル【蘇生Lv-】

自身または対象を一回のみ蘇生することができる。(自身がHP0になった場合自動で発動する。)自身体がない場合、近くの他の肉体で代替し蘇生する。※近くに依代がない場合正常に作動する保証はない。

—————————————————————


これのおかげで蘇生(ゴーストは蘇生か?)してからたわけか。もう使えないけど。

それに「近くに依代がない場合正常に作動する保証はない。」って書いてあるし怖すぎだろ。

—————————————————————

スキル【救済Lv-】

一度だけ危機に瀕した時発動し任意のスキルを得ることができる。

—————————————————————


すごい便利だな無償でスキルを取得できるなんて。これももう使えないけど。


—————————————————————

スキル【物理攻撃耐性Lv 1】

物理攻撃耐性が微増

—————————————————————


ふーんあったら便利って感じかな?微増ってのがどんだけなのか知らないけど。


—————————————————————

スキル【魂喰いβ】

スキル【魂喰い】のスキル得るモンスターではない者が代わりに得るスキル。一部の能力が制限されている

魂を肉眼で見ることができるようになる。魂を喰らいHPMPSPに変換または保存することができる。また魂を喰らった際その魂に付与されたスキルの熟練度を得る。


保存している魂:0

—————————————————————


魂を喰らうってどうゆうことだって。そもそもこのスキルは本来のスキルの劣化版ってことなのか?MPはわかるとしても、SPってのはなんなの?

—————————————————————

HP

ヒットポイントの略。0になると死亡状態になる。

MP

マジックポイントの略。スキルや魔法を使用する際に使用する。また時間経過で回復する。

SP

スタミナポイントの略。減少していくにつれ飢餓感が増大し、 0になると動けなくなりHPが減少し始める。食事などで回復することができる。

—————————————————————

SPって怖!0になったら動けなくなるってやばくね?死を待つだけの体ってことじゃん!実質HPが2個ってことでしょ。ダンジョンって怖!もう一気に見ていくか。

—————————————————————

スキル【暗視Lv1】

暗闇の中でも視界を確保することができる。

Lvが上がるにつれて効果も大きくなる。

—————————————————————

—————————————————————-

スキル【浮遊Lv1】

10×Lv秒ごとにMPLvを消費して浮遊し移動することができる。

—————————————————————

—————————————————————

スキル【透過Lv1】

10×Lv秒ごとにMP1を消費して透過し攻撃や壁などをすり抜けることができる。

—————————————————————

—————————————————————

スキル【鑑定Lv-】

物または事象を鑑定し情報を得ることができる。また受鑑定状態は不快感を感じる。

—————————————————————

おー。何もかも便利だな。透過と浮遊はMPを消費して発動するのか。んで鑑定は消費なしと。不快感を感じるとか書いてあるけど感じてないな。自分で自分にやる分には感じないかな?

あと称号のところに明らかにやばいのあるけどこれは?

—————————————————————

称号【即死者】

ダンジョンに入ったと同時に死んだ者に贈られる称号

効果 死への恐怖を感じなくなる。

スキル【救済Lv-】および【蘇生Lv-】を獲得する。

—————————————————————

称号でスキルが手に入ってたのか。称号一つでスキル二つなのかな?それよりこれも意味がわからない効果なんだが?死への恐怖を感じないってどゆこと?

まぁいいか。もう一つのこれは?

—————————————————————

称号【幽体生存】

幽体になってまで生にしがみつく者に贈られる称号

効果 生への執着心が強くなる。

スキル【浮遊Lv1】および【透過Lv1】を獲得する。

—————————————————————

え?こっちはこっちで生への執着心が強くなっちゃうの?その二つで内側からパーンってなんない?大丈夫そ?

まぁ確認も済んだし、ぼちぼちダンジョン探索行くか!














  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る