(四)-5(了)
翌日、私は大学に行くために家を出た。玄関ドアに鍵を掛けて、駅へ歩いていった。彼、永尾武雄と一緒に。
大学の正門を通ってところで里穂とミリアと会った。
「ねえ、早紀と武雄君って付き合ってたの?」
ミリアが、私の手を見てそう言った。私は右手で武雄の手をしっかりつないでいたのだ。
「うん、昨日から。あくまでもお試しよ、お試し」
私は答えた。こうして今日から私は、念願だった大学デビューを無事に果たすことができた。
(了)
からあげ 筑紫榛名@12/1文学フリマ東京え-36 @HarunaTsukushi
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