(二)-12
サークルの集団の輪ができていた。中では副部長が「二次会行く人」と大声を上げながら人数確認をしていた。
「どうする? 二次会行く?」と私は里穂とミリアと話していると、急にグイッと腕を掴まれた。あいつだった。
私は彼に腕を掴まれて、引っ張られて斜め横断できる横断歩道を渡っていた。若者向けファッションの円井のビルの所まで引っ張られてきた。サークルの集団は歩道の向こう側だ。そしてその集団は、さっきいたビルの隣のビルにあるパーティールームを備えたカラオケ店へと入って行った。
(続く)
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