(二)-11
「ひょっとして実家は崎玉県?」
ちょっと待って。なんでわかるの?
「えー、なんでわかるのぉ?」とミリアが甘い声で聞いた。この子は普段からぶりっ子っぽい感じだけど、特にお酒が入ると、それに拍車がかかる。昨日の飲み会だけでなく、その前日の語学の授業の懇親会でもそうだった。
「ああ、なんかそれっぽい感じがしてさ」
その直後、部長から一次会終了なので店を出るように促された。
私は友達と一緒に居酒屋を出た。雑居ビルの狭いエレベータ-に乗り、一階に降りて通りの歩道に出た。
(続く)
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