第18話
入学式から数ヶ月、俺は同級生や先輩達の女の子を調査したが二人しか可愛いと感じる女の子は居なかった。
まぁその子は後で粉をかけるとして・・・今は桜だ!!
俺は今桜の家にある道場に来ていた。
ブンッ! ブンッ!
「ハァァァァァ!」
ブンッ!!
桜が道場で木刀を型に合わせて振っていた。
道着を着ている桜・・・うーむエロい!!
おっ、終わったか。
パチパチパチパチ
「し、真!?いつからそこに!」
「ずっと居たよ。しかし相変わらずいい太刀筋だな」
「真には敵わないわよ、それよりちょっと打ち合わない?」
「俺と?・・・いいよ、やろうか」
俺は桜に誘われて木刀を手に取る。
うーむ、日本刀・・・カッコいい!!ブレードソードとは違って斬る事に特化しててスパッと斬れると気持ちいい!!
何故前世の鍛治士は刀を作らなかったのか。
「「よろしくお願いします」」
考え方は後でやろう、桜に失礼だ。
☆☆☆
カンカン カンカン
道場に木刀を打ち合う音が響く。
「ハッ!」
「よっと」
「ヤァァ!」
「ほっと」
「はぁ、はぁ、真、強すぎるわよ」
一時間近く打ち合ったが桜が木刀を下げた事で打ち合いを中断した。
「桜もだいぶ強くなったよ、でも俺は負けるつもりは無い!!」
「そうかしら?でも、真にそう言ってもらって嬉しいわ」
「ホッホッホッ、桜に真か・・・相変わらず仲がええのぉ〜このまま結婚してくれると嬉しいんだがなぁ〜」
俺と桜が木刀を下ろし話し合っていた所に陽気な声が響いた。
「お、お爺様!?いたなら声を・・・って!そうじゃなくて!け、け、け、結婚!だなんて・・・はわわわわわ!!」
「これは最高師範、お久しぶりです。如何でしたか?警察への指導は?」
声を掛けて来たのはこの道場の最高師範、十六夜武蔵だった。
十六夜武蔵
道着を纏った白髪で細身の老人で頼りなさそうだが、体から溢れる覇気がまだまだ現役だと訴えてくる。
「うむ、まぁまぁと言ったところか、お主程の人間は居らんかったわ。
それにしても結婚という言葉に触れもせんか。儂が言うのもなんだが桜は良い女になると思うぞ?」
「そうでしたか、それでは自分はこの辺で失礼いたします」
あかん、この爺さんに言質を取られると後で厄介な事になる。絶対に厄介な事になる。
早く離れよ。
すまん、桜よ。俺の方をチラチラ見ては顔を赤くしていて今すぐにでもル◯ンダイブしたい気持ちはあるが、この爺さんの前でそれをやる訳にはいかん。
「む、む〜やるのぉ・・・おお!そうじゃった!時雨さんが真の夕食も準備しておったから呼んできてくれって言われておったんじゃ!
流石にこれは断らんじゃろ?む?む?」
このジジィ!
「そ、そうよ!真も食べていきなさい!?」
「どれ、それじゃあ儂は真の家に電話して来るとしよう。その間に片付けと掃除をしておく様に」
「・・・そ、そうだな、それじゃあご馳走になります」
・・・ヤバい、虎徹さんと時雨さんと武蔵さんに囲い込まれる!!
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