第17話
「む?真か。こんにちは・・・ふむ」
「こんにちは!虎徹さん!時雨さん!」
「あらあらウフフ、こんにちは真君。
桜と同じクラス何ですって?桜の事よろしくね」
「お、お母さん!」
教室での説明会が終わり両親と合流したが、そこには桜の両親も居た。
十六夜虎徹 桜の父親で俺の師匠だ。
短く切った黒髪と頬の傷が特徴の無口で厳格な剣術の達人である。
十六夜時雨 桜の母親
胸はデカくウフフが口癖のおっとりとした和服美人だ。ちなみに料理がとても美味い!
「はい!桜の事は任せて下さい!」
俺は時雨の言葉に顔を赤くしている桜の肩に手を掛けて答える。
「ウフフ、任せたわよ?」
「うーむ、まぁ真なら任せても大丈夫だな」
「お父さん!お母さん!真も変なこと言わないでよ!」
俺の言葉に時雨は微笑み、虎徹は眉間に皺を寄せながらも幼稚園児時代から積み上げて来た信用があったのか頷く。
え?え!え!?良いんすか?え?良いんすか!?
親公認ですけど、良いんすか!?
「あはは、ごめんごめん。
でもこれから1年間よろしく。じゃあね、また明日」
「それじゃあ虎徹さん時雨さんお先に失礼します。桜ちゃんも真をよろしくね」
「お先に失礼します」
俺達はあたふたしてる桜と別れ家に帰宅した。
————————
帰宅途中の車の中
「・・・なぁ真?もしかして浮気するつもりか?」
俺は桜と同じクラスで舞い上がっていた心が悠也の言葉で一気に冷めて行った。
チラ・・・あわわわわ!!!!
チラ・・・あわわわわ!!!!
や、ヤベェ・・・悠也と静流の顔をチラ見したら人殺しの目ぇをしてやがる。
クソッ!なんで重婚が駄目なんだ!!前世の世界だったらハーレムを築いている奴も居たのに!!
クッ!一か八か賭ける!!
「浮気?父さんと母さんは俺がそんな事をすると本気で思ってるの?
俺は父さんの息子だよ、浮気なんてする訳ないじゃん」
どうだ!もし悠也が浮気をしてた過去があったら俺は終わる!!
頼むぞ悠也!!
「・・・・・・・・・・・・」
あ、あれ?もしかして・・・
「真?まだ私達が恋人の時に」
「し、静流!?」
「貴方は黙ってて!」
「は、ハイ」
・・・マ、マジかよ:(;゙゚'ω゚'):
「浮気してたのよ?」
・・・オワタ、てか悠也!浮気した事あるならあんな目で見るんじゃねぇ!!!
クソッ!! イヤ!まだだ!!
「お父さん・・・最低。
流石に俺もそんな事できないわ。
そもそも、桜とは同門だから仲良くしてるだけで俺の心は結衣だけだよ!
結衣は今、俺の為に花嫁修行をしてるんだからそんな事は出来ないよ!」
決まった!悠也をダシに使って逃げ切る作戦!
「グスッ、グスッ、違うんだよぉ〜」
「う〜んそれもそうね、でも真?結衣ちゃんを泣かしちゃダメよ」
「分かってるよ」
「おーい!浮気は誤解なんだよぉ〜!」
俺の言葉に静流は疑問を覚えながらも一応は納得してくれた。
「雫と雪は大人しくしてるかな?」
「どうかしら?でも余り絡みすぎて嫌われないようにね?」
「はーい」
「グスッ、聞いてくれよぉ〜!!」
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