第9話

「ふぃ〜一杯食べたな。

 真!一緒に風呂に入るぞ〜」


「えぇ!お母さんと入りた〜い」


「もう、真?おっぱいは終わりよ、入ってらっしゃい」


 くそっ!男のイチモツなんて見ても楽しく無いのに!どうせこの後、悠也とヤルんだろ!ちょっとくらい良いじゃん!


「はっはっはっ!母さんのおっぱいは俺のだ!」


「ハァ〜私のおっぱいは私のよ、早く入りなさい」


「「えぇ〜・・・「何?」は、入ります!」」


 ——————————


 かっぽ〜ん


「「ハァ〜俺のおっぱいじゃ無いのか〜・・・ん?」」


 俺は髪と身体を洗い湯船に浸かりながら、ため息を吐くと悠也と目が合った。


「真、あの美乳は父さんが好きにして良い物だ。

 第一、お前には結衣ちゃんがいるだろう?あの子はいい子だ、将来春美さんに似てボンキュッボンになるはずだ。

 だから、母さんの美乳は父さんに譲りなさい」


「お母さーん!!お父さんが!ふがふが!!」


 こ、こいつ!何しやがる!子供の口を塞ぐなんて親のやる事じゃねぇ!虐待ってレベルじゃねぇ〜ぞ!はなせぇ!チクってやるぅ〜!!この家にオメーの席ねぇ〜から!!


「し、真!ちょっと待て!もう一個だけ欲しい物を買ってやるから!ちょっと待て!」


 え、今欲しい物を買うって言った?


「パソコンが欲しいです」


「・・・分かった、でも真に買い与えたって言うと母さんが怒るから父さん用って言って買うけど良いよな?だから許してくれ」


「わーい、お父さん大好き!」


 よっしゃ!これでラノベを読み放題だ!まだお小遣いが少ないから本一冊を買うのにも苦労するんだ!無料で見れる『ヨムカク』でいっぱい見るぞ!


「ハァ〜全く、でも『オルコフ』が出来ると考えれば良いか!ほら真、30まで数えたら上がって良いぞ、バケモンやるんだろ?」


「そうだった!後お父さん!オルコフやって心が折れたら俺がオルコフやるからね、早く折れてよ」


「ぐっ、そこが問題だ。

 いや!大丈夫だ!静流との結婚を最後まで反対していたお義父さんを死ぬ気で説得した俺だ!自信を持て悠也!」


 ふふん、悟様に鍛え上げられたfpsの技術を見せ付けてやるぜ!・・・待てよ、もし心が折れた悠也が慰めて貰うために静流の元へ行くかもしれない!!

 クッ!これは誤算だった!


「クックックッ!気づいた様だな真!!俺には最大の癒しである静流が居る事に!!

 心が折れれば静流に甘え、敵を倒せれば静流に甘えられるんだ!

 おっと!『じゃあ俺も甘えてやる』って考えてたろ?・・・結衣ちゃんに見られたら大変だなぁ〜、

 嫌われるんじゃないかなぁ〜。

 それに、!おっぱい禁止だもんなぁ〜」


 くっそ!こいつぅ!!


「う」


「う?」


「うえぇぇぇぇぇん!!!!お父さんなんて大っ嫌い!!お母さん!!!お父さんがいじめてくるぅ」


 クックックッ!悠也!貴様は俺を怒らせた!!

 くらえ!泣き落とし!

 静流に怒られると良いわ!!ガッハッハっ!!


「ちょ、ちょっと待って!!」


 待つかバァーカ!!今夜静流とヤル気満々でニンニクを沢山食ってたけど、邪魔してやるからな!

『お父さんお母さん何やってるの?僕もやるぅ』って突撃してやるからなぁ!!

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