第6話
真視点
「あっ!待ってよ結衣ちゃん!戻ろうよ!流石に二人で行くのは危ないよ!」
俺は結衣に手を引かれ玄関を飛び出た、てかウッヒョ〜手やわらけぇ〜。
いかんいかん!そんな事に気を取られてはダメだ!
結衣は手を引いたまま、家の門を出ようとしたため慌てて止める。
流石に二人で学校に行ったとしても、悠也達がパニックを起こしてしまう。
そして、俺の説得が通じたのか立ち止まりこちらを向いて来た・・・涙目で。
「うぅ、真くぅん。グスッ。
真君は私と結婚したくない?私、パパと結婚した方がいいの?グスッ」
「そんな事ないよ!俺は結衣ちゃんと結婚したいよ!」(こんな美少女と結婚したくない奴なんておる?)
「ほ、本当!え、えへへ、じゃあ将来大人になったら結婚しようね、真君!」
結衣の言葉に俺は笑顔で答える。
当たり前じゃ!絶対美女になる!今の内に予約や!
「うん!それじゃあここで待っていようね」
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悠也視点
『ほ、本当!え、えへへ、じゃあ将来大人になったら結婚しようね、真君!』
玄関のドア越しに可愛らしい声が聞こえてくる。
我が息子ながらやりおるな、しかし真よ、清をどうにかしてくれ。
「ガギググググ!!」
「貴方?」
「な、何でもないよマイハニー!愛しているよ、今夜二人目を作ろう」
切り替えの速さは日本一じゃないか?清の奴。
うむ、しかしこれは不味い。
ついさっき、将来結婚するかも分からないんだからなんて言ったが、こりゃあするかも知れんな・・ま、いっか!
それにしても、外から聞こえてくる結衣ちゃん達の話し声に清は、鬼の形相で歯軋りをしていたが、流石は春美さん!
たったの二言で黙らせやがった!すげぇ!
しかし、二人目か・・・これはまた、清の子供と同じ年に産まれそうだな。むふふ
「もう!貴方ったら!神谷さんに聞かれたじゃない恥ずかしいわ」
春美さんは清の言葉に照れながらも、明らかに発情した雌の顔をしている。
仕事が出来る頭の硬い女性がメスの顔になるって、なんかいいよな〜
「・・・・・・貴方」
「分かってるよ、静流」
ほれ見ろ、二人目の話しをしたから静流がその気になっちまった。こりゃ今晩は寝れないな。
「ほら、そろそろ行くぞ。春美さんのご機嫌取りは今晩にでもやってくれ」
「お、おお、そうだな。それじゃあ車頼むわ」
俺は二人の間に入り、出発の準備をする為にガレージに向かった。
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悟視点
くそっ!真の野郎、俺が教えたイエス・ロリータ・ノータッチの精神を忘れたのか!
『ほ、本当!え、えへへ、じゃあ将来大人になったら結婚しようね、真君!』
「ガギググググ!!」
羨ましい!はっ!イヤイヤ、全くけしからん!
ここは神の間、ここにも結衣ちゃんと結婚する計画を立てているロリコン神が一人。
清と全く同じ歯軋りをして、真と結衣の会話を盗み聞きしていた。
「む?あの腐女子野郎は何処へ行った?まぁ良い、ババァに興味はねぇ。
おっ?入学祝いだと!バケモン!バケットモンスターを買ってもらえ!俺が教えた通りちゃんと厳選しろよ!厳選したバケモンでガキ共を泣かせてやれぇ!」
ロリコン神は、いつの間にか居なくなっていた沙織を探すが、対して興味がない為すぐに下界を覗く。
しかし、厳選したバケモンを出されたら小学校の低学年は絶対に勝てない、それを分かっていながら、それをやれと言うのは、神としてどうなのだろうか・・・
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