第320話 裏の私

2024.9.15

誰でもない、「わたし」になりたい。

とふと思った。


派手に化粧をして、いつもなら着ないような服を着て。

いつもの自分に嫌気が差したのか?

飽きたのか?


自分が嫌い。

顔も、中身も、全部が昔からあまり好きではない。

顔は特に。


生きていくにも嫌気が差したが、それよりも自分じゃない誰かになりたい願望が大きくなっている。


どうすれば良いのだろう、付けまつげとか?

アイシャドウは濃い目に?


いつも薄い化粧しかしないから、濃い化粧がわからない。


「自分」が嫌になってるのはまぁあながち間違いはないだろう。

違う誰かになりたい。


死にたい欲は何とか波は越えたみたいだ。

鬱期、恐るべし。


まぁなんというか、ひどい鬱期になったら自殺は免れないなと思った。

今回も散々。


精神科で、眠剤もらってOD。

記憶にないことたくさんして、、

本当に問題児。


馬鹿だなぁと、波を越えた今では思うのだけど。

その当初は生きることが嫌で、消えたくて仕方なかったんだよね。

その時の自分の気持ちもわかるからどこか切ない。


でも、家族にも、誰にもわからない気持ち。

皆、死ぬことは悪だと言う。


でも、私は悪だなんて思ってない。


この病気と一生付き合う自信はない。

さっさと逝ってしまいたい。


病気じゃない人間は、生が良しで、死は悪だと言う。

何もわからないくせに。


生きてるだけで偉い?

生きてるだけで丸儲け?


戯言言ってんなよ。


死が良しとされる日が来ますように。



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