第319話 母の面影
2024.9.10
朝起きたら、耳の下あたりがボーンと腫れて痛かった。
病院に行ったら、耳下腺炎かなと言われて薬をもらった。
それを口実に、また仕事を休んでしまった。
私にとっての仕事は、居場所でもあるし、生きる理由でもある。
母が、よく働く人。
昔から、働かない者はクズだみたいなことを言っていた気がする。
だから、私の中では働かないことは悪いことだと刷り込まれている。
こんな病気で、鬱になったりハイになったりするから、継続的に安定して働くのが難しくて、まさに今、鬱になってて働くのが難しくなっている現状であるが、それでも働くことを諦めたくない。
でも、今の仕事をやめてしまったら、どこで働くというのがイメージがわかない。
どこに行っても、ダメだろうと思う。
昔よりは、自分には甘くなって働き方とかもずいぶんと妥協した気がするけど、それでも母の言っていた「働かないことはクズだ」みたいな考え方がずっと頭にこびりついて離れない。
しかしながら、働き続けることは難しい病気だ。
薬をきちんと飲んでいても、生活を正していても、何かのきっかけでうっかり鬱になったりハイになったり。
今回は、絶望の淵に立たされている。
それでも、昨日は良く眠ったおかげか死にたい欲はそこまでではない。
眠りは大切。
でも、数時間したら、明日になったら、また死にたい欲がニョキニョキしてくるかもしれない。
とても不安定だ。
自分に甘くすることが、自分にとっては一番難しいかもしれない。
いとも簡単に、自分のことは傷つけられるけれど、甘くすることは大変に難しい。
小さい頃から、そうやって刷り込まれた思考は、なかなか変わらない。
母は、私にとって良くも悪くも多大なる影響を与えている。
まぁ、悪い影響の方が多いけどね。
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