第305話 秘め事

2024.6.30

結論から言おう。

不妊治療をやめることにした。


遠くの街の不妊クリニックまで通うのが疲れてしまった。

なんだか、そこまでして、、、と思うようになった。

仕事で疲れてしまった。


と、まぁ理由を羅列すればキリがないが、子どもに対する熱が冷めてしまったと言うべきか。


自然に任せて(おそらく無理だろうが)生活しようと思う。

だって、授かりものだもの。

縁がなければ子どもは来ない。

縁があれば来てくれるだろう。


2人だけの生活でも、それでいい。


子どもを完全に諦めたわけじゃない。

でも、不妊治療に疲れてしまった。

仕事にも疲れてしまった。


週4になってから、やはり疲れが垣間見えるようになった。

前は、躁状態のときは特に疲れなんて遥か彼方だった。

疲れるなんて、私の辞書にはなかった。


もしくは、疲れを通り越してガッツリと鬱状態。


中間地点である「あぁ何か疲れたな」が今までなかったのである。


最近は、水曜か木曜あたりに「あぁ疲れたな」がやってくる。

早めに寝る。家事も手を抜く。


そんな風にして何とか付き合っている。


6月は、ボーナスの月だ。

私はパートだからボーナスなんてもらえないと思ってたけど、1年間働いたので少しばかりのボーナスをもらった。


今まで、継続的に働けたことがなかったから、ボーナスなんてもらったことがなかった。

躁状態でエンジン全開、半年くらいで鬱状態で休職。

みたいな人生だった。

キャリアもクソもなかった。


そんな私が、少しばかりだがボーナスをもらえた。

臨時収入。何に使おう。旦那にはもちろん内緒だ。秘密主義の私である。

しかしながら、良くも悪くも顔に出てしまう。


勘付かれているかもしれない。


今の仕事は別に楽しくもなければやりがいがあるわけではないけれど、続けることができているから、それはそれでいいのかなと妥協している。


本当はやりたいことがある。


でも、私の病気や現状では無理だ。


人の役に立つ仕事がしたい。

誰かを助けるためには、自分が万全じゃないといけない。

残念ながら、今の私は万全ではない。


薬に頼らなければ眠れない。

薬に頼って、セロトニンやらドーパミンを調整して、躁状態や鬱状態をコントロールしている。


薬なしでは、今の私という存在が成り立たない。


助けられている身分の私は、誰かを助けるには、どうにも足りないものが多い。


生まれ変わって健康な身体になったら、目指したいと思う。


これからの人生、私はどう生きようか。


ボーナスの使い道から話は逸れに逸れて、今後の生き方すらも考えている。


まぁそれも躁鬱の私の特性というやつだろう。


まぁあれだな。

夏だし、髪でも切ろうか。


  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

双極性障害のわたし、日々是日記。 ふゆさん @fuyuxo

★で称える

この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。

フォローしてこの作品の続きを読もう

この小説のおすすめレビューを見る

この小説のタグ

参加中のコンテスト・自主企画