第291話 大バクチ

2024.4.4

先日、卵管造影検査を受けてきた。

痛い検査だった。

もう一生受けることはないだろう。


卵管造影検査を受けると、半年くらいは妊娠しやすくなるらしい。

ゴールデン期間と呼ばれているらしい。

ホンマかいな。


さて、次の生理が来たら本格的に人工授精に向けて稼働となる。


しかしながら、不妊治療とは。

何故、女ばかりがこんなに痛い思いだったり面倒くさい思いをしなければならないのだろうか。


そして、妊娠して子どもを産んだら育児のメインは女がやるわけだ。

男って何のためにいるんだとふと思ってしまう。

今や共働きの時代。

「俺が養ってやってるんだぞ」は通用しない。


ただの種付けのためのコマか?

2人の子どもなのだから、2人で育てるのは当たり前だ。


つまり、「イクメン」などという言葉はあり得ないはずなのである。


我が家の旦那は、ゴキブリ並みにだらしない。

捨てたい私vsもったいないマンの旦那という構図だから、いつもモノが溢れている。


仮に子どもが生まれたとして、奴はどう変わってくれるのだろうか。

いや、三つ子の魂百までと言う。

期待はできないだろう。


子どもを持つこと。


私にとっては、人生において一番とも言えるであろう「賭け」だ。


来月になれば、その「賭け」が本格的に始まる。


今までの私の「賭け」といえば、自殺未遂ばかりして死ぬか生きるかみたいなしょうもない「賭け」だった。


結果的に、30歳までに1人だったら死ぬという「賭け」には負けた。

結婚したからだ。


結婚という「賭け」もした。

これはどうだろう、経過観察だろうか。


死ぬか生きるかの「賭け」は今のところは停戦中。


そう考えると、人生において「賭ける」場面は多いものだ。


でも、これはきっと人生一度の大バクチ。

子どもを持つことは、私にとっては良くも悪くも、誰よりも一大事なのである。








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