第288話 我慢の限界

2024.3.19

旦那は、スプラトゥーンに夢中だ。

晩ごはんが終わったら、速攻ゲームを始めて、そこから寝るまで、一切の会話はない。


もう何ヶ月、年単位でそんな生活だ。

旦那は、ゲーム中に暴言を吐く。

昨日は、「てめぇ、マジふざけんなこのやろう#$%*;&@#$%&:;?」みたいな感じでとても怖かった。

普段は温厚な旦那なのだが、ゲームになると暴言を繰り返す。


私は、昨日ついに耐えかねてキレた。

前に躁状態の時にキレた時は、寝室の壁に穴を開け、ドアを勢いよくバーンと閉めてドアを破壊したりしていた。


しかしながら、今は安定しているので気分に任せてブチギレるという感じではなかった。

「もう無理だ、出ていくわ」と言って、黙って着替え、近所のスーパーに気晴らしに行った。


旦那は、察したのかすり寄って謝ってきたが、そんなものはただの「ポーズ」であって、今後も変わることはないだろう。


黙って帰り、「ごめんてぇ〜」と謝る旦那を無視し、黙って風呂に入り、黙って寝た。一切口を聞かなかった。


そうか、私は怒ると一切口を聞かなくなるのか、と目からウロコの発見だった。


前は破壊衝動がすごくて破壊していたが、調子の良いときにキレるとスッと何かが冷めてしまうのだろうか、旦那の存在など「無」である。


もっとお金があるのならビジネスホテルなどに泊まりたいところであるが、たったの1泊泊まるだけで5000円以上もする。


5000円あれば、アフタヌーンティーでも行って優雅な時間が過ごせる。

と思ったら、旦那の存在を「無」にすることにした。


これも、前の私だったら衝動的に家出していたが、ワンクッション置いて物事を考えられるようになったことも進歩だ。


躁状態だから怒るわけじゃない。

この怒りは「普通の人」でも感じる怒り。


今の私よりも、ゲーム中に暴言ばかり吐く旦那の方がやばいという感じなのだが、どうなのだろうか。


幼少時に母からの罵詈雑言を浴びて育った身からすれば、暴言というものはとても忌み嫌うもので、動悸がする。


つまるところ、そんな旦那と一緒にいたら身体的・精神衛生上とてもよろしくない。


やっていけないなぁ。

我慢してきたんだけどなぁ。


我慢してきた分、今回の落とし所はどう着くか。

結婚してなかったら、お別れ案件でも良いくらいに嫌悪している。


精神衛生上良くないものは旦那であれ何であれ、排除するというのが私の信念だ。


ココロの健康ほど大切なものはない。

身体も大事、でもココロの健康はもっと大事。


と、個人的には思っている。


身体は丈夫じゃなくてもいい、でもココロだけは穏やかに過ごしていたい。

切実な私のお願い事なのである。





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