第279話 ホントのところ

2023.1.13

こちらでは雪が降っている。とても寒い日だ。


新年の抱負に、オーバードーズをしないことと、仕事を休まないことを掲げた。

今のところは、薬にも手を出さず、仕事も何とか行っている。


まぁこれからどうなるかはわからないけど。


調子がいいのか悪いのか、イマイチわからないけど、中途覚醒が多い。この連日、中途覚醒している気がする。


ちょっと、軽躁っぽいのかもしれない。

でも、入浴は面倒くさい。

軽躁なら何でもできるからお風呂入ってパックして、頭皮ケアまでやっちゃう☆みたいな感じだろうけど、必要最低限が精一杯。


でも、お風呂には浸かっている。寒いから。


秋から冬にかけて、季節の変わり目と思われる日にうっかり調子を崩してしまったが、冬に慣れたのか調子は横ばいというところだろう。


季節的なもので調子を崩してしまうのは、神のみぞ知るで、私にはどうにもできない。

祈るのみ。


冬は調子を崩しがちな気がする。

日照量が少ないから。

セロトニン、カモン!


排卵日が近付いてきた。

保育園で働いてる頃は、子どもが可愛くて欲しいなと思ったときもあったが、もう保育園から離れた今となっては、子どもを積極的に望むことはなくなってしまった。


むしろ、自分の病気のことを考えると、妊娠は避けたいなと思うようにもなった。


でも、きっと子どもが欲しいであろう旦那には申し訳ないので、自然妊娠を目指している。


鬱だの躁だの、自分の面倒すらロクに見れていない自分ごときが、子どもの世話なんてできるはずがない。


そもそも、睡眠薬でやっと寝ているのだから、夜間の授乳なんてできないし。


育児は、現実的ではない。

旦那は、子どもができたら変わるかもよ、なんていうけれど、子どもができて病気が良くなるなら、いくらでも妊活に費やすと思う。


変わるわけがない。

変わるとて、負のベクトルにしかならない。


非躁鬱人の考えることはよくわからない。

というか、甘すぎる。


「普通の人」に生まれて、「普通の人生」を歩んで、世間では一般的な「結婚」「出産」ができたなら、世間で言うところの「幸せ」なのだろう。


私は、残念なことに「普通の人」には生まれることができなかったので、「普通の人生」は送ることはできていない。


毎日の薬は欠かせない。


睡眠薬を飲まない限りは眠気はやってこない。


薬でコントロールされているような身体。


周りで、妊娠や出産のニュースを聞くと、ココロがチクリと痛くなる。


妊娠することが、ある意味「義務」のような気がして、ココロがしんどい。


妊娠できないことが、あらゆる方面で不義理になっているような、そんな後ろめたい気持ちになってしまう。


そんな呪縛から、解放されたい。


誰にも言えない、私の本音だ。

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