第191話 サイコロを振るように
2022.12.28
昨日から、旦那と2人で、私の実家に帰省している。
そして、今日から温泉に家族で3人、温泉旅行に来ている。
家族で温泉旅行、といえば聞こえはいいかもしれない。
しかし、私にとってはとても疲れるイベントだ。
母は、私の後を金魚のウンコのようにひっついて歩いてくる。
ゆっくり1人でお風呂に入りたい、ゆっかりサウナで整いたい、と思っても金魚のウンコがひっついてくる。
ゲームで言えば、間違いなく「キングボンビー」だ
思えば、母は昔から私に依存していた。
門限を決められ、誰とどこで会っていたかを報告させられ、常に私を「管理」していた。
家を出た今こそ、報告義務はなくなったが、母の「依存」は今も昔も変わらずだ。
こんな時、旦那は少しは役に立ってくれる。
旦那を緩衝材にして母と話せば、いくらかましになる。
私は小さい頃から気分屋の母に罵詈雑言を浴びせられて育てられた。
だから今でも母と一対一で話すのは苦手なのだ。
なんというか、うまく笑えないというか。
言葉尻は気を遣ってそれなりに親子っぽく話すんだけど、顔がこわばってしまう。
旦那を挟めば、半分くらいはいつもの私になれる。
だから帰省も旦那と2人でしている。
私にとって、帰省は割と大きな一大イベントであり、トリガーになりうるイベントなのである。
しかしながら、私が大好きだった祖父の仏壇も実家にある。
定期的に祖父にも会いたい。
地元が嫌いな訳じゃない。
母のことが嫌いなわけでも、憎いわけでもない。
ただ、幼い頃の記憶が消せないだけだ。
10年も20年も経っても、消えない傷がある。
身体の傷はもちろんのこと、ココロのどこかにも、消えない傷がたまにチクリと痛むこともある。
だから、その一大イベントをどう越えようかと思案した結果、帰省する日数を調整してみたり、旦那と帰省したりと試みている。
今回の帰省はどうなるだろうか。
ちなみに前回はガチ鬱の時に帰省して、さらにガチ鬱がひどくなって、誕生日に自殺未遂をした。
今回の帰省はトリガーにならないだろうか。
一抹の不安を抱えつつ。
「キングボンビーと行く、1泊2日湯けむり旅」
乞うご期待。
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