第192話 たしかなこと
2022.12.30
今日で帰省も終わりだ。
あっという間といえば、あっという間だった気もする。
少し、気付いたことがある。
それは、私の母も同じく双極性障害を発症するような気質を持っているということ。
だいたい躁状態が多いように思うが、会話の中で、刺激があるとグワッと激昂したり、急に歌いだしたり、下手をすると1型の双極性障害かもしれない。
カレンダーには、「パチンコ ○万」と月に数回記載がある。
おそらく、パチンコで勝ったり負けたりした額を記載しているのだろう。
ひどいときは7万という時もある。
正直、いろいろな意味で心配なのだが、そんなことも言えない。
まぁ、母の自由だ。
頑張って働いて稼いでいるのだから、とも思うが、ギャンブルに染まってしまうのではと心配でもある。
私の父も、ギャンブルに染まって、離婚した。
ギャンブルは怖いものだ。
しかしながら、母は職場ではとても頼りにされているようだ。
同じ職場でもう十何年と働いている。
母の場合は、鬱があまり目立たないのかもしれない。
仕事を辞めたり、仕事でトラブルになった話はあまり聞いたことがない。
そもそも、母が双極性障害かどうかも怪しいけど、気質はあるだろう。
社交的で、周りに気を遣いがち。そんな人が、この病気になりやすいのだ。
私もまた、その気質を受け継いでしまった。
養育環境や、進学や就職のきっかけで発症したり病状が悪化したのだろう。
しみじみと、もっと早く向き合えていたらと思ってしまう。
今回の帰省中は、とりあえず目立ったトリガーはなさそうだ。
帰ってからどうなるか、というのもモニタリングが必要であるが、、
とにもかくにも、私にとって母と長く過ごす帰省は、トリガーになりうるのだが、母も私も似たような人間なのだと思ったら、扱い方も少しはわかった気がする。
ただ、幼い頃に虐待を受けていたせいもあって、わだかまりは残る。
母は、おそらく躁状態の時にイライラして私に罵詈雑言をぶつけていたのだろう。
記憶にないのも理解できる。
いつ罵詈雑言を浴びせられるかわからない、というのも、今なら理解できる。
少しずつ、絡まった糸が解けていく感覚。
しかし、わだかまりというその糸が切れることはないだろう。
さて、帰ってから吉と出るか凶と出るか。
乞うご期待。
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