第115話 滅びの呪文
2022.8.13
今日はクリニックで仕事だ。
唯一、「看護師」である自分が「あるべき姿」でいられる場所。
昨日は金曜ロードショーで「天空の城ラピュタ」をやっていた。
早く寝ないといけないのに、ついつい見入ってしまった。
映画やテレビには興味はないと言いつつ、1度観始めるとついつい見入ってしまう。
食わず嫌いみたいなものなのかもしれない。
両親のいない、バズーとシータ。
そんな中でも悲壮感を感じさせることなく生きている。
なのに、私ときたら何なんだ。
こんなにダラダラと日々徒然と何を綴っているんだ。
なんて思ってしまう。
「バルス」で全部なかったことにできるなら、唱えたい場面は腐るほどある。
というか、もう父と母の間に私が宿るその瞬間にバルスと唱えたい。
そんなこんなであまり眠れず。
というか、この眠れない感じは、、
まさか躁?
躁とか鬱とか、何だか混合状態みたいになっているのでもはやよくわからないが、この前の救急車事件は心は鬱なのに身体は動いてしまった混合状態で引き起こされたのだと思う。
とりあえず薬を酒で煽って気を失えば少しは現実から離れられるし、旦那の気も逸れるかと思ったのだろう。
小さい頃と変わらない思考。
自分がひどい目に遭えば、捨てられなくて済むかもしれないと、私は小さな手を切り刻んだ。
誰かの気を引くために、自分を傷付けることも厭わない。
そんなところが、小さな頃からある気がする。
まぁそれも生きるために身に付けた術なのだろう。
数日前には、真っ当な人間に更生せねば、と襟を正した私だったが、人より生きられないのに真っ当もクソもねぇなと、自由はどこに行ったと、元の思考に引きずられつつある。
でも、まぁやはり程度というものがある。
したたかな女にならなければ。
よく眠れないのと、腰痛がひどいと言う患者に「それはようつうい(要注意)ですね」なんて言ってしまったあたりに、躁の片鱗を感じる。
躁とか鬱とか、どうでもいいけど、もうなんかもっと美人になりたいし、スタイル良くなりたいし、モテたいし、お金持ちを手のひらで転がすような女になりたい。
常に欲望の塊かもしれない。
人と同じ幸せなんて、つまらない。
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