第102話 生きたくも死にたくもない
2022.7.3
今日も、屋上の欄干に体育座りをしながら、夜景を見ていた。
もはや習慣となりつつある。
別に、飛び降りようとも、死にたいとも、悲観的な気持ちではなかった。
今日は、私の新しい「居場所」の初出勤日。
好きな場所を追いやられた私が、仕方なく「去った」。
でもそこに、一縷の望みというか、可能性を感じた。
だから、積極的に死のう、とは思わなかった。
けど、そんな心理状態の時がうっかり、、、とも思っている。
うつの回復期が一番自殺率が高い、というのも何となくわかる気もしなくもない。
やはり欄干に座ってX JAPANのTearsを黙って聴いている心理状態は、あんまりよろしくはないだろう。
元気になったとは言い難い。
生きようとも、死のうとも、特別思ったりはしない。
死なないから生きる。そんな感じ。
今日はそんな感じか。
めんどくせぇ病気。
死にたいうちは死なない。
生きたい、と願ったときに死神が迎えに来る。
そんな気がしている。
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