第99話 死ぬための薬
今日はオタクの聖地に来ている。
OD用の薬が切れたからだ。
まぁそんなこと、言えるわけねぇw
ちなみに登録病名が異なるので重複受診にはならない。
まぁ、売りませんけどw
遠出するから、何となく、化粧を濃い目にして、何となく、短いスカートを穿いてみた。
街は手を繋ぐカップル。
冷めた自分。
いつも人間を睨みつけるように歩いている。
私だって、恋をしたことがないわけじゃない。
好きな人がいた。
私のメンタルの不調に、「もううんざりだ」と吐き捨てて去っていった。
次にできた好きな人は、
私の過去と、傷を見て去っていった。
その次は、結婚寸前まで行ったのに、私の躁状態が悪化してイライラ爆発、手が付けられなくなって暴力も振るった。
もちろん婚約破棄になった。
そんなこんなで、好きな人と結ばれたことは実質的にない。
旦那のことも、男としては見ていない。
私が好きなのはGLAYのHISASHIみたいな、どこかミステリアスで知的な男だ。
YOSHIKIとかね。HIDEの優しい笑顔も好きだった。
って、みんなビジュアル系やないかい!
違うけどね、系統がたまたま似ていると、、、
最近、そんな感じの人と知り合う機会があった。
初めて会った時から、この人いいなって思ってた。
でもそいつは、まず結婚してることを隠していた。
まぁそれはいいとして、「何回か会ったら終わりだから隠しててもいいかなって」とかのたまいやがった。結構なクズ?
まぁ私も結婚してることを隠してるけど。
クズであることは自認。私はクズ。
クズなまま、そのうち死んでいく、ただのクズ。
7/7に、お台場に行こうという話になった。
まぁ普通に嬉しい。
けど、何故か「妻のお祖母ちゃんが亡くなって、葬式とか告別式があるからちょっとまだ未定」みたいなことを言い始めた。
???
死んだら、翌日か翌々日には葬式するよね?
告別式とかもそうだよね?
何、石原慎太郎並に有名人で、お別れの会とか開く系なんでしょうか?
子どももいて、妻もいて、そんな幸せなやつは私の周りにはいらない。
妻だけならまだしも、子どもを裏切るのはどうにも合点がいかない。
だから、金銭の授受でそれを埋めるのだろう。
とりあえずなんか、そいつの言ってることはさっぱり信用できなくて、でも見た目はすごくタイプで、ドラムもギターもできて。理想的な男。
でも、ミステリアスとは違うんだよな。ただの詐欺師。
やっぱり私は、HISASHIを愛してる。
そして、この鬱々は永遠に抜け出せないのだろうか。
それなら、割とガチめに死にたい。
昨日とか、ドアノブに旦那のベルト引っ掛けて、首を吊ってみたけど。
苦しかったな。
でも、徐々に締まっていく感じで、なおかつ酒とか薬で意識が遠のいてたらいけなくもないかもしれないと思った。
ダメ、そんなこと気付いちゃダメよ!
だってつらいんだもん。
家では一人になる時間もない。
旦那といつも一緒。
何か話せば「元気になってきましたね!」とか言うし。
何か話せば元気なんですか?
何か話してても、死ぬことばかり考えてますけど、私は元気でしょうか?
何も知らないやつは、そうやって見かけや表情だけでその人の内面を評価する。
きっと、上島竜兵だって、うわべではそれなりに普通だったんだろうと思う。
魔が差したのが既遂になってしまったのだろうと思う。
痛いほど気持ちはわかる。
何も知らないやつにクソみたいなラベリングをされることほど嫌なものはない。
何の挫折もなく、兄弟3人、両親、蝶よ花よと育てられて大学院まで出してもらっていいとこ就職して、、
そんなお前に何がわかるんだよ。
うだうだ言ってないで黙ってろ。
聴覚、視覚、触覚、全てに関わるな。
お前が消えろ。
お前が死ね。
なんて、思いながら過ごしている。
クズですから。
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