第98話 遺書を書いたのに
2022.6.29
遺書を書いたのに、のうのうと生きている。
ごめんなさい。
でも、ここ連日、マンションの屋上の欄干?のあたりに足を引っ掛けたり、足をぷらーんと垂らしたりして、飛び降りたい気持ちはなくもない。
後ろから誰か押してくれれば、、
屋上で、音楽を聴いて、空を見ている。
雨に濡れるときもあれば、雷が光ることもある。
涙が出ることもある。
全部、自然なことだ。
泣くのを我慢しろなんて、誰が言った?
泣きたいときは思いっきり泣けばいいじゃん。
おじいちゃんに会いたくて、もらった手紙が涙にぐちゃぐちゃになるまで泣いた。
3年経った今でも、涙が出る。
私が死んだとして、そんな人はいるだろうか。
1年も経てば忘れ去られるだろうな。
好きだったクリニックを追いやられて。
保育園では「必要だけど、頭下げてまでいてほしいとは思ってない」と言われ。
私なんて、って思う場面が多すぎる。
昨日は何もしないで寝てただけだ。
何もしたくない。
文字も見たくない。
私なんて、どこにも必要とされてないんだな。
そう思ったら、悲しいを通り越して、笑えなくなってしまった。
泣くことも、笑うこともできないピエロ。
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