第89話 「生きること」の最適解

2022.6.21

気分は、可もなく不可もなく。


人生に面白みがないのは、前からだろう。


今日は、掛け持ち先の職場を移るべく、面接を受けに行く。

私の居場所は、その日暮らしのように、なかなか安定しない。


メインで働いている方の保育園も、1年更新。

ガチ鬱でしばらく休んでしまったし、契約の更新がなされない可能性もある。


人生もそう、仕事もそう。

中長期的に安定しない。


明日はどうなるか、ビクビクしながら生きている。


他の人は、ハツラツとしているように見えるのに、私はいつもどこか物憂げで、不安ばかり抱えている。

いつも何かしらに悩んでいる。


病気が云々というよりは、もう性格的なものだろう。

0か100かの極端な思考は、幼い頃から培われたもの。

人をいつも羨望の眼差しで見てしまうのは、自分がいつまでも「完璧な私」になれないからだ。


完璧な私って何だ?


とりあえずはBMIは18.5くらい。

それなりにモテる見た目。

ニキビのない肌。

いつも笑顔で、人当たりのいい人間。

いろんな人から必要とされる人間。

唯一無二、代わりのない人間。


仕事においても、私生活においても、私の代わりなんてたくさんいる。

私がいなくなっても、日常は変わらない。


そう思いながら生きている。


だから毎日つまんねぇなって思いながら生きている。


同じことの繰り返し。

つまらない人生。


日々がこんなにつまらなくて、毎日こんなんなら、もう終わりでもいいや。


日々をアップデートしたい。


人生のアップデート。


皆は何が楽しくて生きているんだろう。


必死になってまで、どうして生きるの?


「生きること」に対する答えが、未だにわからない。

死のうとしたら死ねなかったから。が最適解かもしれない。




  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る