第77話 私が欲しかったもの

完全に鬱転してしまった。気がする。


そして昨日は、定期受診。

まぁもちろんこんな状態だからリチウムは減ることなく、現状維持で。


もう1ヶ月半、ずっと同じ状態だ。


そして現状、薬で生理を起こしている。黄体ホルモンを補う薬だ。

食欲やばい。ニキビやばい。

死にたくなる。


心療内科からのGoサインが出れば妊活に向けて一歩、なのだがもう1ヶ月半くらい二の足を踏んでいる。

まぁこんな状態だしな、、、


周りは妊娠していく。

第一子、第二子、、、


私は?

いつになるんだろう。


そして私はやっぱり誰のことも信用できないみたいだ。

旦那のことも心のどこかでは信用していない。


誰も信じられないくせに、自分が一番でいたい人間。

大多数の1人じゃ嫌だ。


私じゃないと、って追いかけて欲しい。


恋愛においても、仕事においても。

私じゃないといけないんだ、って思いたい。


でも、まぁ難しいよね。

誰も信じられないくせに誰かに愛されようとか、高望みってやつで。


昨日も、定期受診にたまに同行している旦那と揉めて、「じゃあ二度と行かない」とか言われ、、


個人的には必要に応じて、でいいと思うんだけどな。


とはいえ、自分の病気だし、周りを巻き込むのはな、、


自分の病気も、過去も、全て1人で背負っていく。


病気の診断が付く前、それこそ20代の一番大切な時期を、死ぬだの生きるだのと本当に必死だった。


ずっとずっと、消せない過去を背負って、ずっとつらい思いをしてきた。


今度は、それに双極性障害という病気がくっついてきた。

キングボンビーか。笑


昨日も、はっきり「双極性障害だね、これは」って言われてしまった。

やっぱり病気なんだな。


私が感じる、「つらい」「悲しい」「ムカつく」は普通の人と同じベクトルだって思ってたけど。


心のどこかでは、拒絶してたんだろうな。


でも、こうして鬱転して日々が鬱々としている中で、病気と認めざるを得ない。


大変、心苦しいが。


最近、周りを羨むことが増えた。


皆、私にないものをいっぱい持って幸せそうにしている。


私が持っていて、皆が持っていないのは、消せない過去と病気だけだ。


そんなもの、持たなくていい。


欲しいものは、いつも手に入らない。


だから、大抵のことは何とかできるであろうお金に執着する。


愛なんて信じないけど、お金は裏切らない。


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