第64話 巡る季節

朝だ。

オハヨー、オハヨー


今日は写真教室だ。

クソ暑い中、駅からトコトコと歩く。


気分は悪くない。

フラットな感じかな、このままなら嬉しい。


最近、双極性障害の当事者や、ドクターが病気について解説しているYou Tubeをよく観る。


双極性障害はやはりずっとお付き合いが必要な病気。

調子いい時は、病識がなくなる。

うーん、合っているかも。


通院をやめようとも、薬をやめようとも思わないけど、やはり調子が良いとどこかで「私は病気なんかじゃない」という自分もいる。


だって、普通の人だって、ツラい時や悲しい時とかあるじゃん?

同じことじゃないかって思う。


いつかのおじさんが言っていた、個性だろうって。


何でもひと括りで病気にするなよ、なんて反発心もあるのかもしれない。


ただ、鬱はまぁいいとして、躁の時はやっぱり病気なのかな、と屈してしまうこともある。

とにかく、思考が駆け巡る。あれもこれもとなってしまう。


鬱の時は鬱の時で、焦燥感に駆られる。

全く動けないとかではないのだ、動けるけど心はどん底なのだ。


どん底を這い出ようと、焦るのだ。

でも、空回り。そしてまた堕ちていく。


あぁ、やっぱり病気かも。

前言撤回。笑


病気だろうと何だろうと、普通の人みたいに働いて、普通の女のコのようにおしゃれして、ダイエットにも勤しんで、たまには殿方とデートして女性ホルモン整えて、みたいに生きたいよね。


自分よりツラい人生を歩んできた人なんてたくさんいるから、自分だけが悲劇のヒロインではないけど、きっと病気じゃなかったらもっともっと良いことがたくさんあった人生だとは思ってる。


婚約破棄もありましたね、、


ツラい思いをした分、そろそろ上向きになりてぇもんだよ。

今はそんな気分。


傷跡は一生消えないけれど。

あ、またノースリーブの季節がやってくるのか、、

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