2022年11月28日

 昨日のアドスコアは11,236。

 直近一週間の平均は10,431。

 代表作『異世界で俺だけがプログラマー』のPVは9,299。

 『異世界ファンタジーの累計ランキング』は517位、目標まで185作品。

 昨日から停滞。


 昨日は☆11個貰って、☆合計6,904個、目標まであと3,096個。


 わらしべ長者小説企画、第6話。


 物の割れる音がする。

 この音は瀬戸物だな。

 俺は音のする方へ歩いてみた。

 路地の奥に工房があり、庭で職人が瀬戸物を割っている。

 勿体ない。


「勿体ないだって。半端物は世に出したらいけねぇんだ」


 心が声に出てたらしい。

 割るんだったら、骨と交換してほしい。

 でも、この感じじゃ無理そうだな。


「何となら、交換してくれる」

「駄目だ。職人の矜持の問題だ。金の問題じゃねぇ」


 話ながらもパリンパリンと割れていく。


「傑作だ。傑作を作る秘伝を教える。それでどうだ」

「むむっ、痛い所を突きやがって。俺が伸び悩んでいるのを誰かに聞いたのか」

「いいや、職人なら秘伝は大事にすると思って」


「面白れぇ。職人の矜持を曲げてみせろ」

「これだよこれ」


 俺は骨を出した。


「骨が何なんだ?」

「骨を焼き物に混ぜる」

「くははっ、骨を混ぜるのか。そいつは気づかなかった。粘土以外を混ぜるなんて、これっぽっちも考えなかった。こいつは傑作だ」

「失敗作を譲ってくれるか」

「ああ、譲ろう。この発想はその価値がある」


 この発想はテレビ番組の受け売りだけどね。

 それは言わない約束だ。


「配合比率とかを色々と研究すると良い。あと骨は煮て、余分な物を抜くと良いらしいよ」

「言われなくてそれぐらいは分かる」

「じゃあ貰っていく」


 何となく余計な事をしたかなと思わないでもない。

 あの職人が矜持を曲げた事を悔やまなきゃ良いけど。

 でもきっとボーンチャイナが出来て、嬉しがるに違いない。

 重たくなったなと思いながら、縄で縛った瀬戸物をカチャカチャ言わせながら、歩き始めた。


 7話に続く。



 ここからは農業日誌。

 昨日の収穫はキャベツ2個。

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