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国民民主党の躍進は、この数十年の政界において相当なものだと思う。103万の壁を動かす法案を単独提出できたのは間違いなく誇れる成果であろう。
ただ、それが成立するかは残念ながら疑問を持たざるを得ない。もちろん自分も成立してくれればいいと思っているが、現状の議会でこれが通るかというと……。
敵対ではないとはいえ、様々なしがらみから案を丸呑みするわけにはいかない与党と、袖にされて政権交代のチャンスを潰されて目の敵にしている立憲。これらが利害の一致で国民民主党を潰しに来る可能性が非常に高いと思われる。もっとも自民党にとってはどう転ぼうともババを引く羽目になるので踏んだり蹴ったりだろうが。
逆に立憲にとってはどのような展開でも直ちに影響はないだろう。次の選挙の時にはどうか知らないが。仮にあるとすればここから余計な油を注いで勝手に炎上することだが、十分にありえて逆に予想がつかない。
では肝心の国民民主党はどうだろうか? なかなか難しい局面ではあるし、場合によっては単純な勝ち負けだけではなくその道筋すらも問われることになるだろう。仮に通せたとしても、それが台無しになるような法案を飲まされては意味がないし、妥協して微々たる変化に留まれば経緯によっては失望されることもあるだろう。
反対に、例え通せなくともぶれる事無く一貫した主張をできたのなら、少なくとも呆気なく見放されることはないだろう。不成立の原因が数の暴力に起因するものなら、次回の選挙の布石にもなるはずだ。元より形勢不利な立場ゆえ、負けそのものよりも負け方の方が重要視されるのではなかろうか。
いずれにせよ、国民目線の政策という意味では他に期待できる政党もないので、今後も注視はすべきであろう。
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