12

引き続き、未探索エリアを中心に見ていく。

記憶の鍵を手に入れたおかげか、右上の灰色の世界が開放されていた。どうやら神社付近だったらしい。歩いていくと竹藪の記憶でみたような場所に近そうな雰囲気になってきた。が、ここで急に手のお化けが出現する。初代をやった者なら、否応なしに緊張することだろう。まさかここでコイツが出てくるなんて、もしやヤツがいるのか……? とにかく逃げるもやたらとしつこく、いったんここは後回しにする。


疲れたので久しぶりに学校の方にでも行ってみる。前から気になっていた右上の土がむき出しになった場所を覗いてみたが、焼却炉があるだけだった。

それと、これは前々からだったのだが、街中にねずみが出現し、それを追っていくとねずみ穴の中にパズルのかけらがあった。今作ではどうやらこういう形らしい。初代とか絶対わかんねえだろこんなんっていう場所にノーヒントであったりしたから正直助かる仕様である。


地図を改めてみてみると、海近くには駅があるらしい。廃線になってるのかそれともまだ生きているのかわからないが、駅が通るほどこの地域が盛んだった時代の名残かもしれない。船着き場があるのなら、漁業なんかがメインだったのかな?


灰色の世界が晴れたので団地付近に行ってみる。が、そこに行くまでに線路が書かれているのが困った。初回のトラウマからどうしても避けがちになる。駅付近なら、これに対処するためのなにかもあるのだろうか?

進んでいくとまたあの手のお化けに遭遇する。逃げ回っているとヤツと初めて出会った場所に何かが落ちていた。どうやら針だったようで、見てると目を刺したくなるとかメチャクチャ怖いことを言っていた。しかし追われているのは手に目玉がついた化け物……そこでハッと気が付く。つまりこれはアイツに対する対抗手段なんじゃないか。そこで意を決して目をついてみると……普通に死んだ。まあ当然か、という感想と慎重さが足りないと自省の念が湧いてくる。死を重ねすぎて感覚が麻痺してきてしまったのだろうか。

どうにかできないかとうろうろしてると、あの袴姿の幽霊が現れた。頭を異形のものに変化させて。まーそうだよねーあの指輪に執着していた感じだしねーそりゃブチ切れて襲ってきてもそれこそなんも驚かねーわ。形態としてはかつてのユイみたいな感じであるが、あくまで執着しているのは指輪だから本来ならそれを捨てればことは足りるのかもしれない。前作は人に執着している+神の力が働いていたから、最終的にはああなるしかなかったんだろう。

とりあえず逃げ回っていると、団地付近から離れれば来ないことが分かった。逆説的に考えれば、あそこになにかある、もしくはあの先に……ということなのだろう。

袴姿の幽霊からは逃れたものの、三度襲ってくる手のお化け。しかし、対抗手段らしき針は自分で触るわけにはいかない。なら、自分から踏んでもらおうではないかと誘導してみるが、オボジェクト的にひっかかっただけで効果は全くなかった。ついに捕まってしまうも、画面の大部分を隠してくるだけで即死はしないらしい。おま、そういうパターンだったのかと一瞬思ったが、直後に


「その目をおくれ」


あ、これアカンやつや。このままにしてたら、おそらく目を取られて死ぬ。が、そばには目を突きたくなる針。そうか、今ならと迷わず目を突く。今度こそ針は手のお化けの真ん中にある目玉を貫き、しつこい追跡者からようやく解放されたのだった。落ちたアイテムは乾いた目玉。よくこんなもんを拾えるなあと初代のころから思う。


さて、さすがにそろそろどこかの記憶を探しに行こうか。

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