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ふと気になって一旦戻り、未探索の場所を歩いてみる。お地蔵さんから上に行くと、シリーズ通して見たことの無いヤツが襲ってきた。馬鹿な、こっちの視界外だぞ!?
慌てて逃げるも、距離を離したにも関わらずまだ追ってくる。目を閉じてみるも、それにも構わずこちらをホーミングしてきた。あ、これダメなヤツやそう悟った刹那、血飛沫が画面に舞った。
どうにも攻略法が思い当たらないので、ひとまず商店街の探索を再開。犬が吠えている方向に行ってみようとするが、近づくとあの灰色の世界と同じ、しかし色は危険そうな赤い世界の境界が見えた。これはダメそうだと思い、大人しく黒犬が走っていった方向へ進む。
道中はお化けもほとんどいなかった。今作はそういう方針なのだろうか。途中、ある店の前で三体ほど首吊りの幽霊がいた。場所柄何があったかは何となく察することができた。それにしてもこの商店街、かなり広い。前作までと違って、まだ生きているのかもしれない。
道なり進んでいくと、途中で犬の集団が道にたむろしていた。そんな場所、大の大人でも通りたくはないだろう。群れた犬相手では人間一人などひとたまりもないのだから。
ひとまず戻ってみると、突き当たりに白い欠片のようなものが落ちていた。分類的には骨、らしい。もしかしてこれ、本物じゃないのかな……。
それを黒い犬に与えてみると、一瞬周囲が赤い世界になった。赤い世界といえば初代のムカデ世界が思い当たる。深夜廻では力が弱まったのか展開には至らずとも、前作主人公のハルの助けになった。
とはいえ、今回もまたそうであるという保証はない。そして各所で骨をみつけ、与えてみる。変なもの、と主人公が言っていたのは、周りの犬たちが骨になっていたからだろう。赤い世界のなかでは、あの黒い犬以外はそうなった。黒い犬も、様子がちょっと不穏な感じになっている。おやぁ、こいつはちょっときな臭くなってきたぞ?
基本的に犬が大きな助けになる夜廻シリーズだが、特に初代をプレイした人には必ずしも味方ではないことは理解できているだろう。
町の掲示板には、商店街で犬の死体が度々発見されているとのこと。となると、おそらくモブ?の犬たちはもう死んでいるのだろう。だからこんなに吠えていても周りの人間は出てこないわけだ。おそらく聞こえていないのだから。そうなると気になるのは死んだ理由だが、もし人が理由なら主人公の姿を見た瞬間に襲ってきてもおかしくなかった。もしかしたら獲物を間違えないだけの分別はあるのかもしれないが、相手は人外の可能性もある。黒犬がそれだとすると、他の犬があまり反応してないのが不可解だ。描写を見る限りは犬たちのボスのような感じだし。
お地蔵さんを見つけてセーブするも、いつもの地蔵ワープが使えなくなっていた。つまり、この先にそういうことがあるのだろう。
死した犬たちの咆哮の先に待つものは、いったい何者なのだろうか。
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