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夜の学校は不気味だ。普段見慣れているはずの場所が、全く得たいの知れないものに変わってしまったかのような非日常感。元々持つ独特の閉鎖環境が、そこから生まれる様々な噂を加速させる。果たして、そこに含まれる真実とやらはいかほどのものになるのだろうか。あるいは……。


玄関前から再開。と、その前に校舎の裏手の方へ寄り道。ここにもお化けはほとんどいない。助かるは助かるが、そのぶん出てきた時の衝撃が強くなるので少々困る。何事もなく進むと、何やらアイテムの光。周りにあるゴミ袋を訝しみつつもアイテム取得。と、その瞬間お化けの気配出現と同時に死亡。驚きよりも困惑が勝り、ポルナレフ状態に。

俺はアイテムを取ったと思ったら何の前触れもなく殺された。超スピードだとかそんなチャチなもんじゃあねえ、もっと不可解なものの片鱗を味わったぜ……!

なお、これの正体はいつの間にか現れていた子供幽霊の仕業だったと思われる。出現条件がよく分からないが、アイテムも取ったので何らかの理由が無い限りはあそこに行くこともないだろう。……なんかもっかい来る羽目になりそう……。ちなみにアイテムは七不思議といわれる系の話を集めた怖い本だった。七番目を知ってはいけないとあるけど、このままだと『偶然に』知ってしまいそうなんだよなあ。


気を取り直し、校内へ。各所に先生の日誌や交換日記の切れ端が見つかる。日誌には、見覚えの無い生徒の名前、七不思議を調べている子供の存在が記されていた。生徒の名前、まさか、主人公のことか? だとしたら既に自分の名前すら忘れていることになるが。そして、なぜ七不思議を嗅ぎ回っている生徒のことをわざわざ日誌に残す? 考えられるのは教師側にまずいことをしている奴が七不思議を利用して生徒を遠ざけているか、あるいは七不思議が本当に危険なもので、先生の間では把握するようにしているか、といったところか?。


一階にはさしたる収穫もなく、二階へ。地図によれば渡り廊下、理科室、指導室があるらしい。うんまあ、学校の怪談には定番だよね。しかもどちらもそれなりに胡散臭い。そして、廊下には交換日記の切れ端。理科室の骸骨は、見ていない時に動くとのこと。まあこれも定番だが、見ていない時ってのが具体的にはどうなのか気にかかる。あと、情報が出るのはありがたいが、七不思議を知らせてくる方もちょっと胡散臭い。まあ、あまり疑っても仕方ないのだが。


渡り廊下には鍵がかかっていた。そして、真横にある布がかかった何か。うんまあ、鏡だよね多分。理科室はなんとなく避け、ひとまず指導室へ向かう。が、そこへの道にはあののっぺらぼうが徘徊していた。今までと違いこちらを察知しているわけではないようで、ならば話は簡単である。奴の隙をついて指導室へ。念のために備えるも、幸い何事もなく理科室の鍵を入手。……うん、まあ知ってた。ってか、鍵ぐらい職員室でちゃんと管理しとけよ。なんであちこちにバラバラにおいてあるのさ。まあ、まとまってたらゲームにならないんだろうけど!

仕方なく理科室へ入る。扉が、ひとりでに閉まる。まあ、この程度は予想通りなので驚きはしないよ。件の骸骨を視界にいれつつ理科準備室へ。ここまでは特に何事もない。そして、あからさまに何かありますよというような配置の奥でわたり廊下の鍵を入手。そして、出てくると。そこに骸骨がいた。たくさん。いやちょっと待て。いくらなんでも増えすぎだろ予想の斜め上だよ。

ただ、そのままの配置だとどうあがいても通り抜けることができなかった。もう一回メモを見返すと、目を閉じているときには動くらしい。まさかと思って、離れたところで目を閉じてみると、お、動いた動いた。どうやらこの骸骨、目を開いてさえいれば襲ってはこないらしい。ただ、目を閉じて動かさないと道は開けない。それに気付きさえすれば、あとはそれほど恐れることもない。

なんなく通り抜け、理科室を出るとガラガラと骸骨ルームは閉店した。


渡り廊下の所へ行くと、そこにはなかったはずの切れ端が。ひしひしと嫌な予感がするも、自動で動いてしまうので抗うこともできない。

内容は予想通り、大鏡の怪談だった。鏡の前に立つと、鏡の中へ引き込まれてしまうらしい。

……うん、このタイミングで、この内容。そして不意に剥がれて露になる鏡。ああもう全てがヤバイじゃねえかこれと思った瞬間、人ならざる異形の巨大な手が襲ってきた。幸いここまでイベントだったらしくそれ自体は避けられたが、渡り廊下とは反対方向へ。

とりあえず鏡と反対方向の壁際を目を閉じて歩いてみたら、それで良かったらしい。


渡り廊下に出て進むと、なにやら後ろから足音が。まさか奴かと思いつつも、とりあえず一息に駆け抜ける。

北の校舎に到着。すぐ左の教室が回想の場所だったようで、あの奇妙なポスター?もそのままだった。ただ、当然なにもそこにはなく、教室に入ろうにも鍵がかかっているようである。ただこの教室、地図で見てみると何か赤いもので塗りたくられており、それがまるで血のようである。これ絶対なんかある奴や。そしておそらくはここが学校における最終目的地なのだろう。

開ける方法を探しに反対方向へ向かうと、鳴り響く電話の音。こんなところでシリーズ定番のアレか? どうやら音は室内から聞こえてくるようである。意を決して扉を開くと、なぜか中に公衆電話。ゲームの都合なんだろうが、ミスマッチ過ぎてもはやこれが怪異何じゃないかと思えてくる。予想に反して電話はただセーブができるだけで、奥には美術室と音楽室の鍵。まあこれもまた定番だが、そこに関する噂は複数ある。とはいえろくな目には会わないだろう。それだけは確実なだけに、宵闇の中で憂鬱な気分に浸るのだった。

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